第30話 不謹慎笑者
「お医者さん私は治りますか?」
私は相手が悲しい話をすると何故か笑いが込み上げて来て笑ってしまう。
「そうですね…」
「いつも人を怒らせてしまうのです」
「そうだ、ちょうどいい。少しお会いしてもらいたい患者がいるのですが、良いですか」
「はぁ、まぁ」
しばらくするとその人が来た。その人は、極度の心配症があり、そうなった原因は、過去の失敗に由来しているらしい。何故そんな人を連れて来たのか、私は少し苛立った。
「あはは!うふ、あは!」
やはり笑ってしまった。しかし、彼も笑った。何故かお礼まで言われた。いい笑顔だと。
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