第13話 タイムマシンと小銭

いい時代になった、政府の厳密な審査さえ受ければ誰でも無人タイムマシンに乗れるのだ。デザインはドラえもんになぞられ、公衆引き出しに入る仕様になっている。

その日、僕はそれを利用する予定だったが乗り込んだ時に許可証を忘れたのに気が付いた。乗り込むときは上から飛び込むだけだが、出るときはよじ登らないといけない、タイムマシンから少しだけ身を乗り出した時にうっかり足を滑らした。

「あああ!!」

目を開けると喧騒の中にいた。

「え、なんでこんなものがあるんだ」

たまたま落ちていたコインを見ると令和元年と書かれていた。

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