第2話 図書館にて

今は図書館に来ている。この世界のことを勉強するためだ。どうやらこの世界では街中で普通にモンスターのような存在が出るらしい。

理由は昔、スライムやらのモンスターが多く存在する時代があり、その時代の生き残りが今になって繁殖しまくったらしい。それと同時に能力者も生まれたんだとか。

そして俺が1番気になっていた言葉、『第二の目』これは、この世界で稀に起きる現象らしく、もうひとつ特殊な魔法を習得することができる。起きた人の共通点は例えば、大切な人の死、とても過酷な状況に置かれた時など、特殊な魔法が付与される。魔法を使う時、普通の魔法は、右目が赤くなる、第二の目の力を使う時は、左目が黄色く光るらしい。そして、力が一気に上昇する。まあ要するに、結構強くなるというわけか、、、

「あれ?先生じゃん。」

声のする方を見ると、そこには雷がいた。こいつは前の世界では幼なじみのはずなのだが、、、ってか何気にこの世界で初めて会ったな。性格とかは変わってるのか?

「雷じゃん。こんなとこでなにしてんの?」

俺の問いかけに雷が答える。

「勉強だよ。」

なに、、、勉強、だと、、、

こいつが勉強するなんて夢にも思ってなかった。やっぱ性格変わるんだなー

「所でどっか遊び行かない?」

「いや教師と生徒じゃダメじゃね?」

「前も遊びに行ったくせに何言ってんだ!ほら行くぞ!」

雷の顔は楽しそうに見えたが、実際のところどうなのだろう。仲間たちが殺されてまだ5ヶ月しか立ってないのだが、、、

まあ、ちょっとこの世界のことも聞いてみよ。

「ってかお前勉強すんじゃなかったのか。」

「あー帰ったらやる!」

ダメやん、、、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「そう言えば昨日なんで6限目来なかったの?」

そい言えばそんなことあったな。

「いやちょっとね、調べたいことあったから。」

「へー」

興味無さそうだなおい。

ってか思うのだが、なんでこの世界のこいつらは俺が生きてることをおかしく思わないんだ?普通なら理由を聞くはずだが、、、

もしかして、ドラゴンのことを知らない、とか?

「お前、デスペアと戦ったこと覚えてるか?」

「うん、覚えてるよ。あいつほんとに強かった。」

あれ?覚えてる、、、どうなってるんだ?

つまりこの世界では俺は死んでないことになっているってことか?考えれば考えるほど訳が分からない。

「あ、じゃあ俺そろそろ帰るわ。じゃあ明日学校でー」

「お、おう。またな!」

「うん!バイバーイ!」

、、、、、、、、、、、、、、、、

「俺も帰るか、、、」

とにかく明日学校に行ってみよう。何かわかるかも。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次の日

俺は起きて準備をし、すぐに学校に向かった。

もう既に生徒たちは来ていて、やはり3人しかいなかった。

教室に重い空気が流れる。

和泉と雷はもう既にあっているが、楓と会うのは始めてた。こいつはどうなっているのか、、、

「じゃ、じゃあ授業始めるぞ。」

やっぱり皆寂しかったんだ。ここに来ると色々思い出すんだろう。和泉は尚更、第二の目が発動したってことは殺されたものの中に余程大切な人がいたのだろう。さすがに俺でもそれはわかる。でもこいつらを気にかけたって仕方がない。今の俺はその時現場にいなかった俺なんだから、ただ帰る方法を探すしかない。

「じゃあ今日は実戦をする。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この授業はやる意味がある。俺がこの世界に来る時、転移型魔法陣が描かれていた。つまり、俺はこの世界にいる誰かの意思によって呼び出された。日記の中に、和泉以外で第二の目に目覚めたものはいない。ということは、普通の魔法で合点の行くものがあるのかもしれない。

「じゃあ最初は和泉と楓!」

「は~、面倒くさ」

和泉の面倒くさがりなところは変わらないんだな。

一方楓はと言うと、俯いたまんま何も言わない。こいつ、俺のいた世界線ではいっつもうるさかったのに。なんか気い狂うな。

まあ気にしたってしょうがない。

「第2日目を使うのはなし!それでは、バトル開始!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

素晴らしいバトルだった。2人の能力は全く変わっていない。結果的に楓が勝ったが、それは属性的な問題であって、おそらく和泉も普通に強い。そのあと雷と和泉で戦ってもらったが、魔法については楓は木、和泉は水、雷はかみなり、前の世界と変わったところはなかった。まあ一つ挙げるとすれば皆武器をも出ていたってことだな。和泉はナイフ、楓はスナイパーライフル、雷はピストル。一体誰がこの世界に俺を連れてきたのだろうか、、、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その日の授業を終えて、俺は家に帰っていた。そしたら何やら、楓がコソコソしながら校舎裏に入っていった。何かと思い後をつけていく。何やらテープが貼ってあって、そのデープには「危険、立ち入り禁止」と書いてある楓はそれを無視して中に入る。そして、校舎裏にたどり着いた。墓が見えた。楓は何やらそこに手を揃えている。楓が去った後、俺はその墓に近ずいた。そこに書いてあったのは。



『名 火星也 日 10月10日 死因 魔力不足』




「、、、」


続く

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