第7話
日曜日の午後、ママは外出から戻って来ると、2階の部屋にいるリナちゃんを大きな声で呼びました。
「いま、近所で聞いて来たんだけど、あのお母さんウサギはうちから7軒向こうのお家らしいの。そこでママがその家まで行ってみると、間違いなく庭先に置いてあったわ」
「ほんとうに? ねえママ、お願いがあるの」リナちゃんはママの顔を見て頼みました。
「なあに?」
「うちのウサギさんだけど、お母さんウサギのところに引越ししたらだめ? お母さんと一緒にいれば夜の公園に行かなくてもいいでしょ?」
「そうね、リナちゃんがそうしたいっていうんだったら、ママも賛成するわ」
それからのリナちゃんは、毎日学校から帰ると真っ先に親子のウサギを見に行くのが楽しみになりました。
(了)
夜のブランコ zizi @4787167
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます