第20話 男の子ってすぐぶつよね
なんでだろうか。
いや、わたくしも幼いときは妹の頭をばしっと打ったりはした。
しかし、殴り合いになったことが、まったくと言っていいほど、ない。
しかし、親戚の子がくると、必ず殴り合い+ギャン泣き。
これは、仕方のないこと……?
まあ、Rくん(今年3歳)が、マナーを知らないので、しょっちゅうお兄ちゃんにとっちめられているが、Kくん(今年6歳)にぶたれても、ぐいぐい押しやられてても、顔色一つ変えない。
これは、どういうことなのかと思ってしまう。
たんにKくんが手加減してるのだとしたら、かなり、演技が入っていることになる。
もう、全力でビシバシ殴ってるように見える。
母は手加減してるよと言うのだけれど。
単に握力がないだけかもしれんから。
わたくしは、ところでYくんとKくんにだけして、Rくんにはしてないことがある。
ソファを着地点とした、高い高いだ。
Rくんが、あまりによく動く子なので、タイミングを逸してしまったというか、チャンスがなかなかなかった。
ちょっと、あやしてやんなきゃかもしれない。
ところで、お教室から帰ってきたY兄ちゃんは、Kくんのおでこにピシピシとデコピンしたり、頭をコンコン叩いたりしていて、いけませんよというのだが、当のKくんが、これまたおもしろい反応をしてしまうので、Yくんが調子に乗ること。
「気持ちいいって言ってるよ」
ってYくんが言う。
本気か。
今、水筒の底で頭ゴスッって言ったよ?
「だめだめ、だめだめ」
っていうけれども、ママが黙認してるから、Yくんは止まらない。
もー、どうしてこうなんだろうか。
Yくんは、
「おもしろいリアクションするんだもん」
って、完全にいじめっ子!?
まずいよね?
困ったことよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます