第19話 甥っ子と温泉に入ったら……。

 Rくん2歳10ヶ月。

 ママが体を流している間に、ばあばとねえねのところへ来て、こわごわと温泉に足をつける。

 そして、一言。

「ばあば、パ**イ、ある」

 といい、

「ねえね、パ**イ、ある」

 といい、そして自分の胸を見て、

「R、パ**イ、ない……」

 と、とても残念そうに言った。

 ほしいのかな?

 おかしくてならない。

 幼児のこういう発言は、今年9歳のYくんの洗礼をうけているので、いくぶん落ち着いていられたが、

 なくたっていいでしょう?

 なんで、そんなにがっかりというか、さびしそうに言うのだ。

 どうしちゃったんだ、この子は。

 理解が及ばず申し訳ない。

 憶えていたなら、事情をきかせてください。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る