ジャンヌダルク的なあれ!?

その夜、私は家に帰ってシャワーを浴びると、一目散にベッドに飛び込んだ、が、あんなに寝込んでいたのにこれ以上眠れるはずもなく、私はベッドの中でゴロゴロとスマホを弄っていた。やっていたことは主にネットサーフィン。調べていた内容は〈夢・お告げ〉やら〈夢・神託〉といったオカルティックなことばかり。どうしてもあの夢の内容が離れなかったのである。


 あの声なんだったんだろう?


 一つ分かったことがある〈夢の中の声にはしたがっておけ〉これがやれオカルトやら占いやらの定説らしい。私が一晩かけて得た結論でもあった。


 もしかしてジャンクダルク的なあれ!?


 数少ない休日をこんなことに使うのももったいない気もするが、なぜかジーッとなんてしていられない。


 変えれるものなら変えてみなさいよ音夢の人生!


 私は夢の中の声に会うことにした。どこの誰かともわからない、そもそも人間なのかも分からない謎の声に。たまにはオカルトも悪くない。


 私は朝日が昇ると共に家を出た、その日私の運命が変わるとも知らずに。


 朝焼けの空には、まだ春の星くずが輝いていた――

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