父対長男〈第二戦目〉
「よし、今度は本気でいくぞアルガード!」
「わかりましたから父上、声がでかい」
父のレグスは、負けた悔しさを今度こそ晴らそうとして普通の長剣に持ち替えた。
そして、アルガードと父のレグスは剣を構えた。
「行くぞ、開始だー!」
そして、父のレグスが剣の刃のない所に手を置いた。
それを見たアルガードは、「あれは魔法付与か」と思いアルガードと剣に手を置いた。
「行くぞー!、魔法付与、
「魔法付与、
父のレグスは、二つの魔法付与をしたのに対してアルガードは、 五つの魔法付与をすると、観客は「あの歳で複数の魔法付与!」と驚いていた。
そして、アルガードと父のレグスの剣がぶつかるとピキっと父のレグスの剣がヒビが入りだんだんとヒビが全体に広がり折れていった。
「くっ・・・、降参だ・・・」
「三回戦もやりますか」
「いや、大丈夫だ・・・」
「では、約束は守ってもらいますよ」
「わかった」
そして、父のレグスが負けを認めると観客が「うそだ・・・ろ」と呆然と立っていた。
それを見た一人の男性が拍手をしながら父のレグスとアルガードの元に来た。
「素晴らしい勝負でしたよ!」
「ラグム!、ありがとうございます」
「父上、誰ですか?」
「あぁー、この人は俺が魔導騎士団の時の部下だよ」
「へぇー、そうなんですか」
アルガードは、父が魔導騎士ということを初めて知ったので感激した。
そして、父のレグスがそんなにも強かったのかと驚いた。
「さすが、レグス先輩の息子ですね、才能はすごいですね」
「いや、それがなー、俺はなにも教えてないんだよ」
「本当ですか!」
「そうなんだよ、全部アルガードの自己流なんだよ」
「まじですか・・・」
ラグムは、父のレグスが息子のアルガードには何一つ剣技や魔法付与、剣術や魔法を教えていないと聞いて驚いて「まじですか」としか言えなかった。
「アルガード、どこでそんな魔法付与なんて知った」
「えっーと、本を読んで夜にこっそり練習していました」
「そんなんで覚えたのか・・・」
父のレグスは、アルガードの異常さになにも言い返せなかった。
そして、勝負を見ていたカインとレイネが「すごーい」と言った。
「まあ、なんにせよこんな逸材をこのまま放置するわけにはいきませんね」
「まあなー」
「それで提案です、レグス先輩」
「なんだ?」
ラグムは、父のレグスに何かを提案しようとした。
それを聞いたアルガードは、また何か嫌な予感がした。
「アルガード君を魔導騎士の養成学校の学校に入れませんか?」
「どこの?」
「でしたら、この国エーテリアル王国の一番でかい学校でかつ、私が学園長をやらしてもらってる王立の学校に入れませんか?」
「うーん、そうだなー」
「えっ・・・」
ラグムは、アルガードを王立の魔導騎士の養成の学校に入れることを推薦した。
それを聞いた父のレグスは、悩んでいた。
しかし、アルガードはすごく学校なんて行きたくないと思っていた。
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