父対長男
アルガードが、素振りをしていると父のレグスがでかい剣を持ってきた。
それを見たアルガードは、「なんだあのでかい剣は!」と思った。
「よし、アルガード!」
「はい!」
「俺と三回勝負の一騎打ちをしよう!」
「えっ・・・、はあーーー!!!!」
「いいから!、カイン、レイネ、下がって」
アルガードは、嫌な予感がすると思ったのが、まさか父との勝負だと思わなかったので、思わず大きな声で叫んでしまった。
そして、父のレグスはカインとレイネを安全な所に避難させたのを見てアルガードは「これは本気の勝負だよ」と思った。
「よし、準備はいいか、アルガード!」
「待って、まだやるとは言ってない!」
「ちなみにお前に拒否権はない!」
父のレグスは、清々しい笑みで「お前に拒否権はない!」という言葉にアルガードは「終わった」と思った。
そして、カインとレイネがアルガードに「がんばれー」と言うと、なぜか色々な人や知らない人が父のレグスとアルガードの勝負を見守っていた。
「誰かこの人を止めろよ!」
「・・・」
周りにいた観客は、アルガードが声を張り上げて「誰か止めろよ!」と言うと、観客はアルガードとは違う方向を向いた。
それを見たアルガードは、「この観客はなんなんだ」と思った。
「まあ、文句は言わず最初は手加減してやるから」
「そういう問題じゃない!」
「まあ、この勝負は今後のお前のためなんだ!」
「なにがだよ!」
アルガードは、父のレグスのわけのわからん言い訳に激しいツッコミをいれた。
そして、剣を構えようとしないアルガードに父のレグスは、剣を向けて「こないならこっちからいくぞ!」と言って剣を構えた。
「わかったよー、やるよ」
「よし、その息だ!」
「勝ったらなんかあるの?」
「なら、勝ったら俺の魔法剣技を教えてやる!」
「やります!」
アルガードは、嫌そうな表情で「やるよ」と言ったが、勝ったら魔法剣技を教えてくれると聞いて「新しい魔法剣技が使える」と期待を高ぶらして「やります!」と言った。
そして、アルガードは自己流の剣筋で剣を構えた。
「それじゃあ、いくぞ!」
「はい!」
そして、勝負が始まり父のレグスが、早速仕掛けてきた。
仕掛けて来たのを見たアルガードは、一歩後ろに左足を下げた。
「はあーー!!!」
父のレグスの剣が振り下ろされると、アルガードはくるっと身体を回して父のレグスの後ろに立った。
そして、父のレグスが反動で地面に片足の膝をつけると、すかさずアルガードは父のレグスの首元に剣を置いた。
「はい、俺の勝ち」
「こ、降参だ・・・」
「うそだろ」
「レグスさんが負けた、有り得ない」
「手加減してたよね」
「手加減していたとはいえ、レグスさんがこんなに容易く負けるなんて」
父のレグスは、アルガードに剣を首元に置かれて降参した。
それを見た観客は、父のレグスの降参にざわざわしていた。
そして、アルガードは「次は本気でやってね、父上」と言うと、父のレグスは悔しそうにしながら「今度こそ勝つ」と言った。
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