生きるのが辛くなったら

脳に栄養を与えましょう・その３

問題１。ヒトの健康維持にとって欠かせ無い物質であり、ヒトの体内では十分量が合成出来無い「必須アミノ酸」のひとつで、適量の摂取は精神や神経を落ち着かせるなど、ヒトの健康増進に役立つとされているものはなんでしょうか？

問題２。細胞でのタンパク質生合成に使われる22のアミノ酸のうちの一つで必須アミノ酸ではないが、多種の有用なアミンをつくるのに用いられ、さまざまなタンパク質に取り込まれて「リン酸化」されることにより、タンパク質の機能を大きく変化させる作用を持つ、チーズを意味するギリシャ語tyriに由来するものはなんでしょうか？

問題３。皮膚炎を予防することから発見されたビタミンで、腸内細菌によって一部体内でもつくられている、水に溶ける水溶性ビタミンのひとつはなんでしょうか？

　問題１の答えは、「トリプトファン」です。

　鬱の原因は、セロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンが不足して起こると考えられています。

　セロトニンは、こころを安定させる物質。

　ドーパミンとノルアドレナリンは、やる気をうながす物質です。

　トリプトファンが脳に運ばれると、ビタミンB6、ナイアシン、マグネシウムと共にセロトニンを生成されます。

　トリプトファンは、ビタミンB6やマグネシウムと同じく、セロトニンの材料です。

（ちなみに、トリプトファン、ビタミンB6が足りていてもナイアシンが足りないと身体はセロトニンではなくナイアシンを作ってしまいます）

　セロトニンは脳でメラトニンに変換され、メラトニンは睡眠サイクルを正常にし、不眠を解消する効果があります。

　トリプトファンはバナナ、乳製品、大豆製品に多く含まれています。

　アーモンドもマグネシウムが豊富で効果があります。

　問題２の答えは、「チロシン」です。

　チロシンはやる気を起こさせるドーパミンや、集中力を高めるノルアドレナリンの材料となる為、鬱の治療に効果があります。

　チロシンが豊富な食べ物は、バナナ、乳製品、大豆製品、アーモンドです。

　チロシンはトリプトファンの吸収を阻害する。

　また、インスリンはチロシンの吸収を阻害する働きがあるため、眠れないときはインスリンが分泌されやすい高GIのチョコレートを食べるといいかも知れない。

　問題３の答えは、「ビタミンB６」です。

　食品中のたんぱく質からエネルギー産生したり、筋肉や血液などがつくられたりする時に働いています。

　トリプトファンからセロトニンへと変化するときに必要になるのが、ビタミンB６です。

　なので、不足すると、心の元気がなくなってしまいます。

　また、ストレスによっても消費されてしまいます。

　ビタミンB６は、カツオ、鮪などの魚類、レバーや鶏肉などに多く含まれています。

　果物では、バナナが比較的多く含まれています。

　バナナ、乳製品、大豆製品、青魚、鶏肉、アーモンド、レバーは積極的に取るようにしましょう。