感情をコントロールしましょう

問題。中世の商人が帳簿のコピーを巻物にして懐に入れ、頻繁に手元の残金と照らし合わせては会計管理をしていたことに由来し、ラテン語の「車輪、巻いたもの」に「~と対照して、~に反対して」を意味する接頭語と合わさったものが語源であり、略した文字「Ctrl」には「制御する」という意味がある言葉はなにか?
















 答えは、「コントロール」です。

 そもそも感情とは、目の前の状況に反応しているだけのものです。

 一部を見て全体を知った気になるのは愚か者のすることです。

 誰も、眼前の物事を正確には把握できません。

 客観的なものでもないです。

 自分自身の内面の問題と関係している事が多いです。

 なので直面した状況に対し、考えたり感じたりしたことに「間違いがあるかもしれない」、あるいは「間違ってしまうかもしれない」ことを知っておくとよいです。


 自分の感情は、誰かのせいではなく、誰かが解決すべきものでもありません。

 自己の判断基準は、過去の経験に基づいています。

 経験を積み重ねてきた記憶に「良い思い出」と「悪い思い出」があるように、何事にも「良い面」と「悪い面」があるだけです。

 なので、どんな経験もあるがままに受け入れましょう。


 恐れや不安は、自分が好きだと感じる方へ向かっている証です。

 孫悟空の「オラ、わくわくするぞ―」です。

 ワクワクするぞと唱えるだけでも、やる気が満ちてきます。


 幸福や喜びを求めてもいいですが、一過性のものです。

 幸せとは「生きててよかった」と思える瞬間のことであり、長く継続しません。

 楽しいことをしているときに「わっはー」とはしゃぐ瞬間に、喜びを感じます。

 昔を思い出し「あの頃はよかったなぁ」とつぶやく瞬間だけ、喜びを感じます。

 普段はニュートラルに、フラットな状態なのです。

 他人が幸せそうに見えたなら、ラッキーと思って一緒に喜んでおきましょう。

 偶然、たままた、稀有な瞬間に遭遇しただけのことですから。


 雑音まみれの社会に浸かっていると、誰しも、自分の考えや好みとは違うにもかかわらず、流されたり支配されたりすることがあります。

 そういうものだからこそ流されるのではなく、自分の考えやモットー、原点を振り返って、なにが大切なのか大事なのか、役に立つのか否かを決めましょう。


 感情を否定したり、抑圧しなくてもいいです。

 感情と理性は表裏一体、一つであり、ともに大切です。

 自分の感情を出すタイミングは自分で決めていいのです。

 1か100かではなく、白か黒かでもなく、上手にコントロールしましょう。

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