ストレッチをしましょう

問題。動的、静的、PNFなど呼び名があり、一九六〇年頃にアメリカで発表されたスポーツ科学の論文中で使われはじめ、一九七〇年代にはアメリカのボブ・アンダーソンにより、筋を伸ばして柔軟性を高めるための運動として広く普及し、身体をリラックスさせたり疲れをとったり、体調を整える等の目的で行われるものはなにか?

















 答えは、「ストレッチ」です。

 ストレッチとは「伸ばす」という意味です。

 落ち込んでいたり迷い悩んでいる人は、日常的に筋肉が緊張しています。

 頭や首、肩などが硬くなっているそうです。

 三十分程度の全身ストレッチを行うと、前頭葉でのアルファ波脳波の発生が増え、リラックス状態になります。


 動的ストレッチ とは、ラジオ体操など、身体を動かしながら関節可動域を広げていくようなストレッチです。

 動的ストレッチは、ダイナミックストレッチとバリスティックストレッチの二種類があります。

 ダイナミックストレッチは、コントロールした動きの中で筋を徐々に伸ばしていく方法です。

 バリスティックストレッチは、脱力状態を保ち、反動の力によって大きく引き延ばす方法です。

 どちらも運動やスポーツを行う前のウォームアップとして行われています。



 静的ストレッチ とは、体育の授業で行うようなゆったりしたストレッチです。

 スタティックストレッチともいい、反動や動きを伴わず、持続的に関節や筋を伸ばしていく方法です。

 疲労によって硬くなった筋肉をじっくり伸ばすことができるので、運動後のクールダウンとして行われています。



 PNFストレッチとは、Proprioceptive Neuromuscular Facilitationの頭文字をとった略語で、「固有受容性神経筋促通法」といいます。

 身体の感覚受容器を刺激することにより、弱まった筋肉と脳神経の結び付きを活性化させていき、筋力の向上や正常な可動域を取り戻していきます。

 一九四〇年代にアメリカで考案されたストレッチ法で、脳障害のリハビリとして開発されました。

 現在は、アスリートがコンディショニング法として使ったり、整骨院や美容関係でも取り入れられているそうです。


 PNFストレッチは、ホールドリラックスとコントラクトリラックスの二種類があります。

 どちらも可動域の拡大、筋のリラクゼーション効果が得られ、短時間で高い効果が得られると言われています。

 二種類の使い分けは目的とする筋の痛みの有無によります。


 参考までに首のストレッチのやり方を記しておきます。

 まず、首を前方に倒します。

 両手を組んで後頭部辺りを軽く押さえながら、ゆっくりと頭を上げていきます。

 このとき、上げていく頭に対して、両手は抵抗するよう押さえていきます。

 頭は上げようとしながら、両手ではそれを阻止していく感じです。

 呼吸しながら二十秒ほど続けたら、一度力を抜き、再度繰り返します。

 頭を倒す時にゆっくりと息を吐いていくと、より効果的だそうです。

 終わりましたら、最後に頭をゆっくり前に倒して首の後ろの筋を伸ばします。


 ストレッチは、伸ばす筋や部位を意識しながら、痛くないほどの気持ちよい程度に最低20秒かけて伸ばします。

 このとき、呼吸を止めないようにしましょう。

 決して反動をつけず、無理はしないように。

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