番外 血蜥蜴の一生
血蜥蜴は生を受けた時から休まずに命じられた仕事を全うしていた
相方となった後ろを担当した血蜥蜴はダンジョン入り口までの道を確保した為役目を終え先に消滅していた
血で作られている為なることも食す事もする必要は無く半永久的に動き回ることができる
その性質を利用し第一階層から第四階層までずっと存在する道を地図に情報提供していた
気配や殺気などがもちろんなく敵として認識されることなく突き進むことが出来た
血蜥蜴が認識した物を共鳴によって地図に情報として載せていたので離れていても情報を伝えることが出来た
戦闘力がなく逃げ足も速くはないのでバレたらそこで終わりだったがステルス機能を持つ為異常事態は無かった
主の状況については多少なり把握していた為あの出来事については誰よりも先に気づいていた
第ニ階層のボスとして部屋を守っていたゴブリンキングは主が来るまではその場から一切動いておらず主が来たのを確認して動き出した事から敵が来たら追い払えと命令を受けていたのだろう
第三階層には花畑を過ぎた後にいたゴーレム以外にも生物は存在していた
地図に載っていなかったのはその存在を生存しているとは蜥蜴自体が認識しなかったからと敵であるか定かでは無かったからである
実際生きているかはちゃんと確認しないと分かりはしないだろう
地図を見て最短距離で向かっていた主が会うことがない場所に居たので出会うことはなかった
もし第四階層から出られ気分で道草を食うのであれば会うかもしれない
三階層にいた怪物も血蜥蜴を認識しなかった
もぞもぞと動いてはいたもののこの怪物もゴブリンキング同様にその場からは動いていない
そしてよく見るとボス部屋の隅には死体が転がっていた
冒険者パーティの一つがここで壊滅していたらしい
リーダーのアナスタシアが率いるパーティでリーダー以外は死んだとメモが残されていた
唯一生き残ったアナスタシアはこのメモを残して下に降りることを諦め看板を立てて地上に戻っていったようだ
第四階層に着き真っ白な世界を目撃した血蜥蜴は正確な情報を地図に送ることができなかった
血蜥蜴では理解出来ない世界だったのと隔離された世界であったからである
そして最下層ボスであるリア・リーラ・フィルドだけが血蜥蜴の存在を認識していたが血蜥蜴がその姿を認識することはできなかった
それのそのはずリアの能力の一つ『
その後炙り出しのために使った誘爆の際に主の元に戻りその一生を終えた
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