第8話 街
ゴブリンが倒れた事で草むらに隠れていた月音達が出て来た。月音達が近付いてくるが俺は気にせずステータスを確認する事にした。
【ステータス】
名前
性別 男
種族 神獣族
レベル 5
HP:S
MP:S
攻撃力:A
防御力:B
速さ:S
魔法
火・水・風・地・氷・雷・光・闇・空間・無
スキル
・魔眼
・剣術1
・刀術10
・気配察知2
・魔力操作7
・偽装10
・二刀流
・縮地10
ゴブリン1体だけにしてはめっちゃレベルが上がった。俺は精々レベル3くらいまでしか上がらないと思っていた。まさかそんなに上がるとは思わず唖然としていると俺のすぐ近くまで来てたクロが俺に話しかけてきた。
「固まって如何したの?ご主人大丈夫?」
「ああ、大丈夫だ。思ってたよりレベルが上がって驚いてただけだからな」
俺はクロが話しかけてきてくれた御陰で固まっていたのが解けて心配してくれたクロの頭を撫でながら固まってた理由を言った。クロの頭を撫でた瞬間月音の方とシロの方の2方向から圧力が来たけど俺はそれを耐えてクロの頭を撫でていた。
クロは目を細めて気持ちよさそうにしていた。今回は前みたいにシロにドヤ顔をすることは無かった。そういえばゴブリンを倒したらシロ達のステータスを見るんだったな。
「シロ。クロ。2人のステータスを見せてくれないか?」
「「いいよ!」」
俺がステータスを見せてくれるようにお願いすると月音と同じく即答した。月音の時も思ったけど何で個人情報をお願いされたら即答して見せられるの?如何するか考えないの?まぁいいか。見せてくれるんだったら。
【ステータス】
名前 シロ 18歳
性別 女
種族 神獣族
レベル 75
HP:S
MP:S
攻撃力:S
防御力:S
速さ:S
魔法
地・水・氷・光・無
スキル
・気配察知10
・危機察知10
・魔力操作10
・魔力察知10
・隠密10
・縮地10
・体術10
・偽装10
【ステータス】
名前 クロ 18歳
性別 女
種族 神獣族
レベル 75
HP:S
MP:S
攻撃力:S
防御力:S
速さ:S
魔法
火・風・雷・闇・無
スキル
・気配察知10
・危機察知10
・魔力操作10
・魔力察知10
・隠密10
・縮地10
・体術10
・偽装10
こんな感じなのか2人ともステータスが似ているな。ていうか魔法以外一緒なのでは?魔法はそれぞれの色によって分かるものもあるんだな。光とか闇とか。それより強い。俺なんて足元にも及ばない。
この世界の基準が分からないから何とも言えないけど神獣にしてはレベルが低い気がする。それから年齢が意外と低い事俺より3年長いだけじゃん。もっと昔から居るのかと思ったけどもしかして神獣からすればまだ子供の年齢なのかな?
「ボク達強いでしょ?」
「そうだね。神獣とかのレベルは分からなけど神獣にしてはレベル低いんじゃない?」
俺がそう言うと自信満々に言ってきたクロがしょんぼりとしてしまった。あ、やっぱり低かったのかな?シロがクロのフォローをする為に話しかけてきた。
「そうですね。私達は神獣にしてはレベルが低いです。まだ子供なんです。ごめんなさい。幻滅ですよね」
シロが悲しそうに言ってきた。それを聞いたクロも悲しそうな表情になっていた。月音はシロの話を聞いて何とも言えない顔で俺を見て来た。俺にこの空気を如何にかしろって言ってるみたいだった。まぁ俺が言っちゃったことだから如何にかしないとな。
「いやいや。幻滅何てしないよ!俺はそんな事思う人間じゃ無いよ。それにたとえシロ達がレベル1でも俺は幻滅しないよ。一緒に居て楽しいからね」
俺がそう言うと2人して泣いてしまった。俺は如何していいか分からずオロオロとしていたけど2人が抱き着いてきたから頭を撫でてあげた。暫くして泣き止んでくれたので出発する事にした。
シロ達の案内で街道に出てこれた。街道に出て来て問題が起きてしまった。どっちに行けば街が近いのか分からずにシロ達に聞いても分からなかった。
「これどっちに行けば近いんだろう?」
「じゃあこっち行こう!」
俺達が如何するか悩んでいるとクロが直感で行く方を決めたのでクロを信じることにしてクロが指した右に行くことにした。その後は歩く事しか出来なくて暇だった。
「あ!ご主人見えて来たよ!」
道に出て5時間くらいぶっ通しで歩いているとクロが指を差しながら俺にそう言った。クロが指を差している方を見てみると高い壁が見えて来た。あれがネット小説とかではよくある魔物の侵入を防ぐ外壁だろう。
まだ少し距離があるのに門の所がはっきりと見えている。人には絶対にはっきり見えない距離なのにはっきり見えているので種族が変わったからだろう。門の所には人が並んでいた。今の時間は夕方くらいなので早く入らないと門を閉められるかもしれない。
もう少し歩いて門の列まで行くとすぐに並んだ。並んでいた人達が俺達を見ているみたいだ。まぁ月音とシロ、クロという美少女が居るからな。見られるのも仕方ないだろう。
月音達と話しながら順番を待っていると俺達の番が来たみたいで兵士に呼ばれた。話しながら兵士は何をしているのか見ていたら皆カードみたいなものを見せていて、それが無い人達は水晶みたいなものに手を当てていた。ネット小説とかと同じだろうから犯罪を犯してないか見ているのだろう。
「住民票かギルドカードを見せてください。無い場合はこの水晶に手を置いて下さい」
俺はそう言われて住民票もギルドカードも勿論無いので水晶に手を置いた。特に何も起こる事は無く兵士に手を放してと言われたので話すと今度は月音がやってシロ、クロと順番で手を置いたが全員何も起こらなかった。
「ようこそ。エッケンへ」
俺達はそう言われて無事街に入ることが出来た。街には色々な種族が居て賑わっていた。街に入ったので早速宿屋を取ることにした。とれなかったら今日は泊まるとこ無いからな。
そういえば金の心配は要らなかったんだよな。武器を貰って来た宝物庫みたいな場所に少しあったから貰って来た。今回もクロの直感で宿屋を決めた。クロが選んだのは普通の宿屋だった。値段は少し安い程度かな?
「食事ですか?泊まりですか?」
俺達が宿屋に入ると猫獣人の女の子がそう言ってきた。泊まるのは4人。だけど男子は俺だけだから部屋を男子と女子に分けた方がいいな。周りの目もあるし、月音達も俺と一緒だと嫌だろうしな。
「泊まりです」
「1人部屋と3人部屋でいいですか?」
「だいじょ「「「4人部屋で!」」」」
「分かりました」
え?俺が唖然としている間にも着々と話が進んで行って何時の間にか4人部屋に泊まることになっていた。月音が俺が手に持っていたお金を取って渡したら部屋の鍵を貰って部屋に移動した。
「何で4人部屋にしたのさ。俺と一緒で良かったのか?」
部屋に着いてまずしたことは月音達に何で4人部屋にしたのかを聞く事だった。俺が聞いた事に月音達が即答した。理由を聞こうとしたけど聞くなオーラが出てたから聞くのは止めた。怖かったからね。
俺は冒険者になりたいからギルドで登録するんだけど今日はもう遅いから混んでるだろうと思い明日行くことにした。俺は明日の予定を月音達に話すことにした。
「俺は明日冒険者ギルドに行く。皆は如何する?」
「ボクも行くよ!ご主人と同じで冒険者になる!」
「私も行きます。ご主人様と一緒に冒険者になりたいです」
「私も行くよ。冒険者になるのは憧れてたんだ」
皆に明日は如何するのか聞いてみたら既に決めていたみたいで俺と一緒に冒険者ギルドに行くみたいだ。月音達と話し合って朝早くは恐らく冒険者で一杯だろうから少し遅い時間に行くことにした。
それから寝る場所を決めることになったんだけどダブルベッドが二台だったので誰が俺の隣になるか取り合いになっていた。俺はソファーで寝るって言ったんだけど認めてくれなかった。
取り合いの結果はクロが俺の隣で寝ることになった。取り合いに負けたシロは悔しそうにしていた。月音も少し悔しそうにしていた様な気がする。
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