第2話 ステータス
部屋に案内されてすぐに俺はステータスを見てみた。見方はネット小説によくある念じる方法でステータスを見ることが出来た。ステータスは半透明な画面みたいなのが目の前に出てきた。
【ステータス】
名前
性別 男
種族 人族?(獣人族)
レベル 1
HP:D
MP:D
攻撃力:D
防御力:D
速さ:D
魔法
・無
スキル
・偽装10
・(魔眼)
・魔力操作1
大体こんな感じか。俺が気になる事はいっぱいあるけどまず種族。俺の種族は人族だろ!何で"?"が付いてんだよ!それに()の中の獣人族ってなんだ。俺は獣人じゃないぞ!
次に俺のスキルが雑魚過ぎる事だ。女神アリス様に魂に眠っている力を引き出してもらった筈なのに何でこんなに雑魚いんだろう。確かに隠蔽と魔力操作は使えるからいいんだけどさ、魂から力を引き出したくせに如何見てもスキルが足りないだろ!どうなってんだ!!
まぁスキルの事を知れベてみないと分からないからな!知れベてみたいけど如何やらるんだろう?画面みたいだからタップすれば見れないかな?そう思って俺はステータスの見てみたいところをタップしたらまたステータスと同じ半透明の画面みたいなのが出てきた。
【魔眼】
其々持っている人によって効果が変わる。この魔眼には鑑定、魔力視、サポート機能が付いている。
魔眼でなんとなく鑑定と魔力視は目に関するとだからまぁ分かるかな?ってなるけどサポート機能ってなんだよ!目に関係ないだろ!
『そんな事言われても……』
……何か聞こえたんだけど。怖い。俺は怖くて周りを見渡してみたが部屋には俺しかいなかった。見渡していなかったからベッドの下に居るかもと思って下も覗いてみたけどやっぱりいなかった。何処から聞こえてきてるんだろう?
『いくら部屋を探しても誰も居ませんよ?私に実態はありませんから。私は魔眼のサポート機能ですから』
なるほど!だから部屋を探しても誰も居なかったのか。魔眼にサポート機能が付いているのは納得いかないけど近くに誰も居ないのに声がする理由は分かった。でも行き成り出てこないで欲しかったよ。
『それは申し訳ありません。少々トラブルが起こりまして。それから女神アリス様から伝言を預かっております』
「女神アリス様から伝言?なんだろう?伝言は五十嵐にもあるのか?」
『五十嵐様にはありません。マスターだけです。それでは女神アリス様からの伝言をお伝えします。
《涼音さん!突然だけど自分のステータスは見ましたか?ステータスを見てなかったら今すぐ見てください。ステータスを見たいと思うと見れますから。さて、ここからが本題です。涼音さんはステータスを見てアレ?ってなりませんでしたか?力を引き出したわりにはステータスが低かったり、スキルが少なかったり。
それはこちらのミスで上手く引き出せませんでした。ごめんなさい!代わりに特別な魔眼を渡しておきました。準備が出来次第力を引き出します。今度は私が直接引き出すわけには行かないのでどのように引き出すかは分かりませんが引き出す時はお知らせします。
出来るだけ早く引き出せるようにしますから少しだけ待っていてください!それから月音さんの方は無事に引き出せていたので心配しないでください。》
だ、そうです』
魔眼のサポート機能の伝言は声を女神アリス様と同じにしていた。こんなことも出来るんだな。凄いよ。それより確かに俺はステータスを見た時に可笑しいとは思ったけどそれより俺は種族の方が気になるってるんだけど?
『マスターは魂の力を引き出しに失敗してしまったので今は人族ですが成功していれば獣人族でした。今度また力を引き出しますので成功したら獣人族になります』
「何で魂の力の引き出しに成功したら種族が変わるんだよ!可笑しいだろ!」
『副作用な様なものだと思ってください。それと声に出さなくても私はマスターが言いたいことは分かりますよ?私が言っていることを声に出して答えているともし、周りに人が居た場合マスターは変な人ですよ?』
俺はサポート機能に言われたことを想像してみた。1人で行きなり怒ったり叫んだりしている自分を周りに居た人たちが気持ち悪そうに見てくる。最悪だ。俺はそんなことにはなりたくない。
そういえば変な人の方が印象強かったから忘れてたけど何で魂の力を引き出した副作用で種族が変わるんだよ!俺が変わるなら勿論五十嵐も変わってるんだろうな?
『はい。変わっています。ですが獣人族より見た目の変化は少ないので見ても分からないと思いますよ?因みに月音さんの種族は自分で聞いてください。楽しみにしているといいと思いますよ?』
取り敢えず種族の事はもういいや疲れたよ。魔眼のサポート機能はどんなのか分かったから他の事も調べてみよう。その前にこれから先ずっと頼っていくのにサポート機能だと呼びずらいからサポート機能の名前を決めよう。
『名前くれるんですか!?とても嬉しいです!素敵な名前にしてください!』
俺に名前の事で期待するのは止めてもらおうか。俺はネーミングセンスがないんだからな!俺はそう言ってちょっと胸を張ってみる。
『そんな自信満々に言わないでください』
サポート機能が少し呆れていた。何でだろうか?俺はただ事実を言っただけなのに。そんなことよりサポート機能の名前を考えよう。"サポート機能"からは何も取れないから適当に日本人の名前で合いそうな名前を考えよう。
う~ん。よし!メイにしよう。どうかな?
『適当に決めた感が出ていますが頑張って考えてくれたことは伝わりましたからとても嬉しいです!』
さて、魔眼の他の鑑定とかも使ってみよう。まずは魔力視かな?どうやるんだ?ネット小説では魔力を目に集めるとかってあったけどそれで出来るかな?
『マスターが考えている方法では魔眼は使えません。魔眼もステータスと同じように頭の中で使いたいと念じてください』
俺はそう言われて魔眼を使いたいと念じてみた。そしたら俺の視界に半透明の色が入ってきた。この半透明な色が魔力なのか
『そうですね。その半透明が無属性の魔力です。魔法属性は10種類で火・水・風・地・氷・雷・光・闇・空間・無があります。魔力の色はそれぞれ赤色・青色・黄緑色・茶色・金色・紫色・水色・黄色・白色・半透明です。ですがこの世界では空間魔法は伝説の魔法属性で使う人はいません』
なるほど。……………あれ?何で俺の視界から色が消えないんだ?俺は魔眼を使いたいなんて念じてないから見えない筈なのに。
『そういえば言い忘れていましたが魔眼は一回使うと魔力視の能力だけは常時発動状態になります。パッシブスキルと同じですね』
……………俺はそんな事聞いてないよ!?これ結構色邪魔なんだけど?如何にかならないのか?もう少し薄くするとかさ。
『出来ますよ?やりますか?』
お願い!今すぐやって!前が色々な色であんまり前が見えなかったからな。そんな事をしていたら誰かがドアをノックして声が聞こえて来た。声が聞こえたから誰だかが分かった。俺をこの部屋に案内してくれたメイドさんだ。
「お食事の準備が出来ましたのでお呼びに参りました」
「分かりましたー」
俺はそう言って視界の色が薄くなったことを確認してからドアを開けた。その後メイドさんに食堂まで案内してもらった。食堂ではもう既にクラスメイトの殆どが集まっていた。俺が食堂に入ると皆俺の事を見て嫌そうな顔をした。その中に五十嵐も居て俺の方を向いていたが目を合わせた瞬間目を逸らされた。
俺は開いている席に座ったが隣の女子がとても嫌そうな顔をして少し俺とは反対側に椅子をずらしたそんなに俺の隣は嫌か。それからすぐに夕食を食べようと思ったけど折角だから魔眼の能力の鑑定を使ってみよう。
今回も頭の中で念じて魔眼の能力の鑑定を使った。俺が鑑定したのは目の前にある食事だ。目の前の食事は俺の知っている料理もあったが俺の知らない料理もあった。俺の知らない料理の中には魔物を使っているものもあって食べる気がしなかったけど食べてみると意外といけた。
そして次に手を付けようとしていた料理に鑑定してみると料理には入っていてはいけないものが入っていた。
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