生け贄にされたけど幼馴染が付いてきてくれた。
月神月
第1話 勇者召喚
俺が目を覚ますと知らない所に居た。その場所は周りが全て白くてネット小説とかでよくある神様が出る所だな。周りを見渡すと他にもクラスメイトと担任の教師が居た。取り合えず如何してこうなったか思い出してみよう。
~十数分前~
あ、どうも皆さん
俺の顔がこんなになった理由は両親にあるんだ。俺がこの顔になったのは小学4年生の時その時の両親は荒れていて毎日俺に暴力を振るって来て色々な道具を使ったりしていた。それは拷問みたいで耐えるのが大変だった。
俺が熱を出しても暴力を振るって買い物に行かせたりして俺の熱は悪化する事ばかりだった。俺が火傷したのも両親からアルコールを掛けられて火の付いたマッチ棒を投げられて火傷したんだよな。俺に付いた火は両親によって家が燃えるからって理由で消されたんだけどな。
今俺は通ってる中学校の教室に居る。今は授業中だからなもう少しで受験があるから勉強しないとな。そんなことを思いながらノートに書いていると行き成り床が光始めた。光は模様になっていてまるで魔法陣みたいだった。クラスの皆は驚いていてザワザワ煩かった。
光は徐々に強くなっていってクラス全体が光で包まれた。俺は眩しくて目を瞑ったんだ。
~現在~
《ようこそ皆さん。神界へ。皆さんにはこれから地球とは違う異世界に行って魔王を倒してもらいたいんです。詳しい話は召喚されたところの人がしてくれるでしょう。私からは異世界で簡単に死なない様にスキルというものを与えておきますね。それから魔王を倒し終わったら皆さんを元の世界、元の時間に戻しますから安心してくださいね》
何処からか聞こえて来た声はクラスの奴らの声を無視して説明していた。だからクラスの奴らは怒っているようで文句を言っていたり元の場所に返してと言っていたけどそんな声には反応しなかった。
声が聞こえなくなるとクラスの奴らの声だけが聞こえるようになってまた足元の教室に出た魔法陣みたいな模様が出てきて俺たちを光で包み込んだ。俺は眩しくて目を瞑った。
俺はまた場所が変わっている事を想像して目を開けると俺の想像と違ってさっきまでいた白い何もない空間だった。さっきと違う事と言ったら俺の周りに居たクラスの奴らが居なくなっている事と目の前に絶世の美女が居るくらいかな?
《神桜涼音さんお待ちしてました。私は女神アリスです》
女神アリスはそう言って頭を下げた。俺は何が何だか分からずポカンとしていて何も出来なかった。それから俺が何でまだここに居るかもわからないしな。
《涼音さんがまだここ神界に居る理由ですが、あなたの魂が神のものと同等であのまま召喚されてたら死んでしまっていたのです。神の魂を持つあなたには死んでもらいたくは無かったので神界に残ってもらいました》
それから俺は女神アリスから俺が召喚される異世界の説明や召喚される場所の説明、これから俺がどうなるのかの説明も受けた。
俺が召喚される異世界はネット小説みたいに剣と魔法の異世界らしい。勿論魔物も居てクラスの奴らに言ったように魔王もいるそうだ。その他にもスキルが有ったり人以外の獣人、エルフ、ドワーフ、魔族、精霊、天使族などが居るらしい。それらの種族全部まとめて人間と呼ぶが魔族と精霊は例外で人間ではなく魔族は魔物。精霊はそのまま精霊なんだそうだ。
《これから涼音さんには涼音さんの魂に眠っている力を引き出します。その後に皆さんと同じ様場所に転移させます。そして
女神アリスが五十嵐の名前を出した時には「何言ってるの?」って思ったけど改めて横を見るとクラスメイトで小学校からの幼馴染の五十嵐月音が居た。俺は女神アリスが話しかけるまで居ることに気が付かなかった。
女神アリスは五十嵐に俺の事を助けてあげてと言ったけど五十嵐は俺の事なんてどうでもいいと思っているだろう。俺が火傷を負った時から全然話しかけてくれなかったし俺からも話しかけようとは思わなったしね。
それに俺が五十嵐を見て目が合うと何時も嫌そうな顔をして顔を逸らしていたからな。呼び方も名前から苗字に変わったしな。女神アリスからのお願いに五十嵐からの返事はない。恐らく俺を助ける事は勿論俺に関わりたくないんだろう。
《ではお2人の魂に眠っている力を引き出しましょう》
そう言った声が最後に聞こえて俺は意識を失った。五十嵐がどうなったからは俺には分からない。最後に見た光景は女神アリスが微笑している顔だった。
次に目を覚ますと周りにクラスメイトの殆どが目を覚ましていた。まだ目を覚ましていない奴らが居たけどな。五十嵐はもう目を覚ましているようだ。
俺の幼馴染は五十嵐だけではない。クラスの中心人物の
何回も告白されているが好きな人が居るからって理由で断っているそうだ。噂では五十嵐が好きな人は一堂でお似合いだから仕方ないと告白した人達は思っているらしい。
何か寒気を感じた。五十嵐の胸の事はもう話さない方がいいかもしれない。五十嵐と一堂の話に戻るけど2人は付き合ってるって噂があるんだよな。まぁお似合いだとは思うけどさ。俺は火傷跡があるから顔が整っているとは言えないんだよな。
改めて周りを見てみるとRPGとかでよく見る城の謁見の間みたいな場所だった。正面には俺たちが居る場所より少し高い場所のある豪華な椅子に座っている豪華な服を着ている王様みたいな人が居た。その人の目は俺たちの事を完全に、見下している目だった。
その他にも謁見の間みたいな場所には鎧を着ていて腰に剣を携えている騎士だろう人達が壁側に並んできた。その他にもローブを着た魔法使いのような恰好をしてデカい杖を持っている人達もいる。
「勇者達よ、よく来てくれた。我は嬉しいぞ。ではまず君たちを呼んだ理由を話そう」
「大丈夫です。この世界に呼ばれた理由は女神様から聞きました。何故魔王を倒してもらいたいんですか?」
王様が言おうとしたが一堂が言葉を遮ってそう聞いた。王様の言葉を遮った事で騎士や魔法使いみたいな人達が起こっていたが一堂は気づいてないようだった。王様は感心したような声を上げて魔王を倒す理由を話し始めた。
「この世界では魔王の勢力が徐々に人間側の領域を侵略していっている。それを阻止してはいるがいずれ限界になる。魔王は封印してされているが魔王の勢力が魔王を復活させようとしているのだ。それを阻止、もしくは魔王が復活してしまったら倒して欲しい。」
「なるほど。でも俺たちは争いのない世界から来ました。魔王を倒せるとは思えません」
王様の説明が終わると一堂がそう言った。確かに俺らは争いがない世界から来たから戦えない。でも女神アリス様からスキルというものを貰っているから少しは戦えるかもしれないけど流石に魔王は倒せないよな。
「それに関しては問題ない。こちらで戦い方は教えるし訓練も出来るようにしよう。それなら戦えるだろう?それに武器なども与えよう」
確かに王様が今言ったものを用意してくれるのなら戦えるかもしれないけど魔王を倒す他にも戦争とかに使うんじゃないかな?ネット小説とかだとそういう展開あるからな。
「まぁ今日は疲れただろう。部屋を用意してある。ゆっくり休むといい」
王様はそう言って近くにあったベルを鳴らした。すると部屋にある大きな扉からメイドさんが入って来た。そのメイドさん達はすぐに俺たちを今日泊まる部屋に案内してくれた。
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