作品冒頭の一行目が印象的です。作品の世界観にすうっと入っていけるので、導かれる感じがします・・・。登場人物も個性豊かで興味深いですね…_〆(゚v゚*)☆
武士のいた時代の伝奇小説か? と思いそうになる重厚な文体ですが、現代の話。主人公は二メートルを越す大乙女。大女ではなく大乙女です。彼女、片山富嶽(女の子の名前だよ)の強いこと。その強さも、修行の末に得た紛れもない自らのもの。それでいて、彼女は無駄な殺生を好まず、力に溺れることもない心を持っています。彼女の前では忍者も妖怪も敵ではありません。彼女も花の高校生。恋だってします。好きな人を前にした彼女は完全に乙女です。そんな彼女、片山富嶽の活躍、是非ご覧あれ。