他人を愛することは出来ず、愛は全て己の内に向かっている。

void DoSomething()

第1話 愛の一般認識

 「愛している」とは一体どのような状態を指しているのでしょうか。普段恋人とは無縁にぼけーっと暮らしている身なりに、愛については思うところがあり色々と考えてきました。その結果、一般的に考えられている状態と、私の考える状態は異なっていると痛感してきた次第です。一般論と私の考え、その差異を明らかにしたいと思います。

 まず、愛していると聞いてどのような関係性を思い浮かべますか。夫、妻、恋人などはすぐに思い浮かびあがりますね。または、長年追っかけているアイドル、好きなアニメやゲームのキャラクター、連れ添っているペットを思い浮かべる方もいることでしょう。

 ここまでは私も皆さんも共通認識を持っています。しかし、異なっているのは、上記のような関係性においての愛の向く対象についてです。

 例えば、恋人同士の関係を思い浮かべてください。彼氏が彼女にI LOVE YOU.という言葉をかければ、通常「私が愛しているのは」であると認識することでしょう。つまり、「愛の対象は貴女である」と。当たり前ですね。

 しかし、こんな当たり前のケースにおいても、私の考える愛の対象は違います。I LOVE YOU.という言葉は、実際は『I LOVE ME.』、正確に言えば『I LOVE PART OF ME.』なのです。

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他人を愛することは出来ず、愛は全て己の内に向かっている。 void DoSomething() @freshfish

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