アイスクリーム(3)

「ごめんね、遅くなってごめんね。」

「あのねこれ。」

そう言って私はあのアイスクリームを差し出した。時間が経ってしまったせいか固体は液体になってドロドロしていた。

ありがとうと言ってその人は微笑み、頭をそっと撫でた。それをどことなく羨ましそうに×××は見ていた。

「×××。 ちょっとおいで。」

××× はその人に部屋の外へ呼び出され、二人の足跡は太陽の反対側の方へ消えていった。「お前は本当に可愛くないね。」

ピチョン…ピチョン…ピチョン…

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