第9話 失踪5(修正済)
「エミの家には誰もいない。マコトの家も」
ナナは泣きそうな顔でそう言った。二人とも連絡が取れないのだそうだ。ユウナとナナは、あのあとエミの家に行き、マコトの家にも行ったが、どっちにも誰もいなかった。そして連絡が取れない。エミは昨日の昼からだ。
「昨日、エミはおまえの電話に出なかった。んでマコトは昨日の夜勤、出てねえんだそうだ」
ナナとユウナは、わざわざ俺を探しに来た。二人の表情には全く余裕がない。これはただごとじゃないかもしれない。俺は尾見くんに断ってその場を中座し、一旦うちの近くのスタバに行ってこれまでの経緯を話し合った。
まず一昨日の夜、エミと俺が二人で消えた。そして昨日の昼間、ユウナは、エミと俺に激昂して部室を飛び出した。そして、その直後からマコトの携帯を鳴らしていたが、マコトは一度も電話には出ていない。
マコトはバイト先のコンビニにも来ていなかった。これはナナが確認した。昨日の夜は二十時から六時で夜勤の予定だった。マコトは表面上は器用な奴で、誰とでも上手くやれるし、面倒見も顔もいい。けど、心を開ける友だちはいない。たまにバイトの飲み会に参加する程度だということだった。だから、エミたちとの人間関係が切れれば、どこにも行く当てはないはずだとユウナは言った。
マコトの話になった。マコトは入学式の次の日、ガイダンスにも出ずに一直線に部室に来た。かつての恋人であるエミに会いに。以来、学部の飲み会や説明会などには一切出ていない。友だちもいない。いないからこそ余計に部室に入り浸っている。最初こそみんなちやほやしたものの、ものの数日でマコトのストイックさを誰もがもて余した。
しばらくして、エミはマコトに冷たく当たった。あれは今思えば、マコトが自分から巣立っていき、違った形で大学生活を楽しんでほしかったからだとユウナは言った。エミから卒業して、大学生活の可能性にかけてほしいと。でもマコトは、エミのサインに気づかなかった。自分にはエミが、エミには自分が必要なのだといわんばかりにエミの側にいた。
そんなマコトを支えたのが、ヒロコだった。ヒロコは、マコトを追って料理研究会に来た。マコトと同学年で器用な奴で、誰とでも物怖じすることなく接した。そして、マコトに辛く当たるエミに不満を持つようになった。秋を過ぎたあたりだろうか、ヒロコの猛烈な姿勢に根負けし、マコトとヒロコは付き合った。
でも、結果からいうと、ヒロコはマコトを裏切った。正確には、マコトの心が自分にないことにすぐに気が付いた。それはヒロコのプライドを大きく傷つけるものだった。マコトは、ヒロコの意に反するようなことを言ったことは一度もなかった。なぜならマコトには、ヒロコに助けてもらったという思いがあったからだ。それは感覚ではなく、理屈の話だったが、そう考えるようにさせたのはヒロコだった。そうして、心も身体もヒロコにどっぷりと漬かってしまったマコトは、やがてヒロコなしではいられないようになった。元々友だちと呼べるような関係の人間はいなかった。献身的なヒロコに、依存してしまったのだ。
マコトが自分に依存していると気づいたヒロコは、わざと他の男と遊ぶようになった。マコトは不安や焦燥にかられながら、ヒロコからの連絡を待った。マコトと一緒にいるときにわざと別の男と電話をしたり、あるときは別の男の車でマコトの家にやってきたりした。マコトはそうした行為の全てを受け入れた。
そのうち、ヒロコはマコトに金を借りるようになり、なくなったらまた借りる、ということを繰り返した。最初は三万、次が五万。そのうち、金を渡したときにだけヒロコはマコトを自らの身体に受け入れるようになった。金がなければ、マコトのことをゴミのように扱った。ストイックなマコトは、ヒロコを愛することに全力になった。金はもはや貸し借りではなくなり、会うたびに現金を渡すようになった。マコトはエミと出会い、耐え抜く恋愛を身に付けた。しかしヒロコは、マコトとの出会いを通して、魔性を身に付けてしまったのだ。
ヒロコとのことが知れたのは、マコトの母親が息子の異変に気づいたことがきっかけだった。三月にマコトの部屋に来た母は、消費者金融からの借用書を見つけてしまう。母親はマコトの肩をつかんで叫んだ。でもマコトは何も言わなかった。どうしようもなくなった母親は、エミを呼び出したのだ。かつて息子の恋人だった。マコトもまた、エミならば話せると思ったに違いない。呼び出されたエミは、マコトの話を聞いた。こんなに長い時間を一緒に過ごしたのはいつ振りだというくらい、二人はいつまでも話をした。話し終わってマコトは泣いて、それを見た母親は、安心して帰っていった。
マコトは、ヒロコのことを最初は隠していたが、エミはマコトがおかしくなった原因はヒロコだとわかっていた。ヒロコの話はよく耳にした。色んな所から声が聞こえてきていた。そのほとんどが、良い話ではなかった。
ヒロコはとにかく度胸があった。口先だけの脅しや風評を物ともしなかった。また、気に入らないと思ったら、どんな場面でも、たとえ満員の電車などでも相手に突っかかっていった。そして、人が一番傷つく言葉を効果的に用いた。ナナとユウナも、正直ヒロコには気を遣って接していた。
そしてヒロコには、様々な噂があった。学校外の男と付き合っているという目撃情報も聞いた。もちろんそんな例など珍しくもないが、ヒロコの相手はたちが悪かった。足立ナンバーの黒いハマーに乗り、揃いのダークグレイのパーカーを着た、あるグループの一員だった。都市伝説のような悪い噂がいくつも流れていた。もちろんどれも想像の範疇を出ないが、そういうグループだった。夏が過ぎたら、ヒロコの家にハマーが停まっていた。ハマーの助手席にヒロコが乗っていたとか、ヒロコに声をかけた男がパーカー軍団に囲まれたとか、ヒロコにつっかかってきた女が学校を辞めたのは彼らにレイプされたからだとか、ヒロコの父親は権力者でなんでも揉み消せるとか、そんなものだ。当のヒロコはサークルには来なくなった。エミはヒロコの交際についてはどうでもいいが、金のことだけは許せなかったようだ。そして、ヒロコをシメると息巻いた。それは、あの日のことだった。
「あんたが部室に来た日にエミはヒロコをシメたんだ。あたしらの前で。マコトもいた。エミはまずマコトをぶん殴った。ビビったよ。誰の金で大学行けてんだよって。マコトは泣いた。あたしでも泣くわあんなの」
「エミはヒロコに、金を返すように言ったんだ。ヒロコは、借用書でもあんのかよって喚いた。そしたらエミ、思いっきり頭を押さえつけて今書けって。みんなで囲んで書かした。あいつが泣いて帰ったときは笑ったな」
この一年間の経緯はそんな感じだった。伝聞も相当混じっていると思われたが、俺が大学に行った初日、あのときに廊下ですれ違ったヒロコという女性との接点がようやくわかった。思っていたより厄介そうなことになっていた。借用書を書かせたと言ったが、中原さんに見てもらったほうがいいのではないのか。
「その、ヒロコって人が返す借金はいくらあるんですか?」
「三百万」
「三百万!?」
「ヒロコ、男に貢いでたんだよ。なんかおっかねえ奴らしいな。マコトはサラ金から借りてまでヒロコに金を渡した。んなことやってたけどよ、それももう全部終わり。ヒロコがマコトに金を返せばな」
そこで、一旦沈黙が流れた。俺たちは別々に、どうするべきか考えていた。
とりあえず、今わかっていることは、二人と連絡が取れないということ、マコトはエミが好きだということ、エミは俺と寝たということ、マコトには三百万円を受け取る予定があるということくらいだ。そして二人は事件や事故に巻き込まれたというよりも、どうやら愛憎のもつれから来る行動らしかった。
俺は気になる点を整理しようとして、やめた。借用書は本物か、ヒロコはどこにいるのか、グレイパーカーのグループについてなど、考えてもわかることは一つもないと思ったからだ。それで、俺はシンプルに提案した。
「とりあえず、警察に行きませんか?」
「警察は無理だろ。時間のムダだよ」
「そうかもしれないけど、こっちには三人いるんで、行動を三つに分けたら効率的かなって思ったんです。警察と…、」
「いなくなっただけだし、警察は動かねえよ。まあ、でも行かないとわかんねえか」
「警察と、あとどこに行く?」
「はい、一人は大学です。事務室でエミ先輩とマコトの実家の電話番号を聞くんです」
「おお、それな!」
「じゃあ警察と大学か。二手に別れるか」
「待ってください。もう一人はマコトの家です。もしかしたらマコトの家に二人ともいるかもしれない。こっちは急いだほうがいいと思うんです。僕が行きます。窓を割ってでも中に入ります。あと、借用書も、もしあれば見たいし」
「一樹、マコトの家わかんなくね?」
「はい。ナナ先輩かユウナ先輩、警察に行くほうが、タクシーで一緒に行ってくれますか?」
「わかった。早いほうがいいべ。あたしこいつと行くわ。ナナ、大学行って」
「わかった。エミとマコトの電話ね。マコトって法学部法律だよな?」
「おう」
「名字は奥村、だよな?」
「じゃあ、それぞれ終わったらまた連絡取り合いましょう。携帯の電池あります?あとヒロコさんの居どころもわかればいいんすけど」
「あー、ヒロコはムリだ。うちらの電話でんわ」
「おまえさ、でんわでんわって、なんだよ」
こんなときだからこそナナとユウナは笑った。俺も少し緊張が解れた。
「それから、さっきの話のグループですか?あれ、詳しい人いますかね」
「わかんねー」
「うちも」
「じゃあ僕のほうで調べてみます。それで、あそこ俺のアパートなんです。あの赤茶色の。四階建ての、四階です。鍵は閉まってますけど、四階は俺の部屋しかないんで、そこに集合しましょう」
「まじで!?おまえ金持ちって噂だけど、やっぱすげえんだな!」
「あと、もう少し動ける人いればいいんですけどね」
「つーかさ、この情報、拡散したほうがいくない?Twitterとか?おまえらやってる?」
「やってねえ」
「やってないっす」
「あたしら情報弱者じゃん!」
「じゃあ、これも誰かにお願いしたほうがいいっすね。とにかく、大学が閉まらないうちに行きませんか?」
「オッケー」
「んだな」
こうして、俺たちは別々の場所に向かった。俺とユウナはタクシーでマコトの家に、ナナは大学に向かった。俺は最悪の事態しか頭に浮かんでいなかった。マコトの家で、二人が倒れていたりとか、そういうことだ。
「なあ一樹、ガラス割るのとかさすがにヤバくね?いなかったらそのまま警察に来て一緒に話して」
「うん。でも、万が一があって後悔したくないんです」
「だよな。つーか頼むわ。あたし、もうなにしていいかわかんねえんだ。さっきから怖くて」
ユウナは弱音を見せた。俺は、本当になんとなく、ユウナの左手に右手を重ねた。「大丈夫です」ユウナは一瞬驚いたが、小さい声でありがと、と言った。
「あたしも終わったらすぐアパート行く。よし、先に着いたほうがメシ準備するべ」
「そうですね。うちの鍵、シャープを押して12345678って押すんです」
「え?それ、鍵?おまえんとこハイスペックすぎだろ!つーか、わかった。まじでメシ作ってるからな」
「ナナ先輩にも番号言っといてくださいね」
「言わねーよ。こんなおいしい情報。おまえ、今度遊びに行くからな。夜中とか」
「俺が変なことしてたらどうするんすか」
「ウケる」
そうしているうちに、タクシーはマコトの家に着いた。俺はアパートの階段をかけ上がった。インターフォンを鳴らしたが、中は無音でもちろん返事はない。俺は一応エミの携帯に電話したが電源は切れていた。そして俺は大事なことに気づいた。割るような窓ガラスは一枚もなかった。コンクリートの壁にドアも鋼鉄で、とてもじゃないけど力でどうにかなるものじゃない。管理会社に電話するか?まず開けてくれないだろう。どうする?ドアを軽く叩いてみた。その固さだけはすぐにわかった。
俺は涙が出そうになった。まだできることはあるはずなのに、一つがダメになってこれほどダメージがでかいとは思わなかった。俺は、まだ会ってから少ししか経っていないが、エミにたくさんのことを教えられた。人として大切なことも、人を好きになり、愛し合う喜びも。俺は、そのエミに何もしてやれないと感じ、たまらなく寂しく思った。
俺は感情が溢れて止まらなくなった。もしかしたら二人でどこかに行っているだけなのかもしれないが、はっきり言うとそっちの方が今は最悪だった。とにかく二人の所在を確認して、一刻も早くエミの気持ちを聞きたいと思った。エミに対する感情が爆発しそうだった。
俺は何度か鳴らしたチャイムを諦め、その場から立ち去ろうと踵を返した。階段を降りながら、自然と中原さんに電話していた。中原さんは、ゼロコールで出た。
「あの、中原さん、人の家に入りたいんですけど、中原さんの力でなんとかなりませんか」
「どういうことですか?」
さすがの中原さんも驚きの声をあげた。
「俺の友だちが、行方不明なんです。昨日の夜から。しかも二人も。どっちも、約束をすっぽかしてるんです。二人は、男女で、女のほうは俺と寝ていて、男はそれを知って、って感じで」
俺は早口でまくし立てた。中原さんは、やや時間をおいて答えた。
「坊っちゃんは今女の方の家にいるんですか?」
「いや、男のほうです」
「そうですか。男女のもつれですな。当人たちにしか解決できないと思いますが」
「いるかどうかだけ、確認したいんです。最悪のケースだったら、俺は絶対に後悔するんで。中原さん、お願いします!」
最後のほうは珍しく高い声を出してしまった。中原さんは、俺の言葉を全て聞き取ってくれた。そして、「申し訳ございませんでした。すぐに参ります」と言ってくれた。俺は大体の住所を教え、表通りのローソンまで出た。中原さんはまだ時間がかかるけど、俺は中原さんにすがるしかなかったので、ローソンで待った。
そのとき、ナナから電話が来た。
「一樹?大学の事務室開いてなかった。どうしよう。聞けない」
ナナは泣きそうな声を出した。俺も頭が重たくなって、思わず店先に座り込んでしまった。こればっかりはどうしようもなかった。次の手を考えるしかない。俺がしっかりしなければ。
「わかりました。先に、うちに戻っててもらっていいですか?」
「うん。ごめんね?」
「とにかく、一旦集まりましょう。ユウナさん、鍵の番号知ってるんで」
「わかった」
ナナは、何度も謝った。最初に会ったときのナナからは考えられないほど、声が弱々しかった。それだけ不安があるのだろうし、俺に気を許しているということでもあったのだと思う。
電話を切ってしばらくすると、目立つ黄色のワンボックスが俺の前に止まった。そして、助手席から中原さんが顔を出した。
「坊っちゃん、行きましょう。」
「中原さん!なんですか?この車」
「神谷をなめてはいけません。この街で坊っちゃんに不可能などないのです。さあ、乗ってください」
俺は後部座席に乗り込んだ。ドアには、日本キーサービスと書いてあった。中は、綺麗に整備された工具が、壁一面にびっしりとかけてあった。俺は狭い隙間に身体を滑り込ませた。後部座席には一番後ろの列にもう一人乗っている。俺に無言で頭をさげた。運転手は、中原さんより年配の男性だった。
「社長の千葉です。どうも、よろしくお願いいたします」
「あ、神谷です。すいません。よろしくお願いします」
妙にテンションの高い社長だった。俺は道のりを指示した。車は力強く発信し、角を曲がって一呼吸でアパートに着いた。アパートの前にはパトカーが停まっていたが、中原さんが先に降りてパトカーに近づき、助手席の窓から何かを告げた。ワンボックスはそのままパトカーの後ろ側に停まり、後部座席の職員が、トランクから降りた。俺も降りようとすると、社長に止められた。
「坊っちゃんはまだこちらにいらしてください。狭いところですいません」
若い職員は階段を登り、三十秒ほどで降りてきた。そして運転席に回り、社長になにかを告げた。
「では行きましょう」
俺は車から降りて二階に登った。そして、マコトの部屋の前で止まった。中原さんは離れた場所でどこかに電話をしている。社長はドライバーの先端が折れ曲がっているような道具と、針金のようなものを取り出した。取り出したと思ったら、もう鍵は開いていた。俺はその手つきに、思わず感動して鳥肌が立ってしまった。
「先に入りますか?」
「あ、はい」
俺は室内に入った。社長、職員、そして中原さんが後に続いた。驚くべきことに、中原さんの後ろから、警察官が一人ついてきていた。
「いないようですね」
中原さんが言った。室内をざっと見て、俺たちは狭いリビングにいた。警察官は、終始空気になっている。
「うん。あと、どこかに借金の借用書があるかもしれないんだけど・・・・・・」
「これですな」
カラーボックスに、丁寧にクリアファイルに入れられた、おそらくヒロコがエミに書かされた手書きの借用書と、金銭消費貸借契約書という書類があった。
「中原さん、この手書きのほうなんだけど、どうですか?」
「はい。これはダメでしょうな」
「やっぱり」
俺は美紗との経験から、返済期限がなければ契約としてはダメ、という原則を知っていた。
「ただ、本人がこうして認めてるのですから、裁判にでもならない限り有用でしょう」
「こっちはどうすか?」
俺は、おそらくサラ金のものと思われる書類を指した。
「おそらく、本物でしょうな。確かに借りたのですか?」
「そうみたいです。この女に貢いだって言ってた」
「いくらなんです?」
社長が除き込んできた。
「五百万!?若いのに苦労するぞー」
「え!確か、借金は三百万円だって言ってましたよ」
「最新版は手元に保管しているのかもしれません」
「坊っちゃん、借金してる人はみんな過小申告するもんですよ。案外五百万かもしれないですよ」
社長が言った。俺はそういうもんかと思った。
「誰か拉致されたり、争ったりとか、そういう痕跡はないですか?」
俺は警察官に聞いてみた。警察官は顔色を変えずに首を降った。
「ないです。掃除もきちんとしてあります。我々がむしろ汚してしまいましたね」
「わかりました。皆さん、ありがとうございました」
俺は頭を下げた。
「坊っちゃん、またいつでも呼んでください。」
社長は頭を下げて先に出ていった。俺は中原さんに、一旦アパートに来るように言った。俺に続いてみんな外に出た後、すでにドアのところには管理会社の人間が来ていて、俺に軽く頭を下げてドアの鍵を閉めた。呆気に取られることばかりだった。
最後に、俺は気になっていたこと、グレイのパーカーの集団のことをそのまま警察官にした。
「わかりました。一応、足立ナンバーのハマーで、グレイのパーカーのチーマーですね。こちら、調べさせていただきます。あと、ヒロコさん、名字がわかったら教えていただけますか?」
と言って、パトカーの無線で何かを発信した。色々なものが動き出した。
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