第三章
主要人物紹介
【ファシリ】
日本が誇る世界的IT企業
人と人とのコミュニケーションを円滑にするのがその役割。
ユーザー毎に若干性格が異なるが、全ての情報はクラウドで統合されており常にフィードバックを受けながらユーザーの趣味・趣向に合わせて千変万化。ユーザーの表情や仕草、声の調子などから感情を読み取ったりと高性能が故に端末スペックによる制限を受け、まだPC版しか製品化されていない。
作中に登場するのは主人公である勉が有するファシリが主。
AIながら勉に特別な感情のようなものを抱いている。
【
Aliveの広報部で勤務する平社員。31歳。
学生の頃からの夢はAI開発で同社開発部への異動を入社当時から希望しているが叶わず、諦めかけていたところをファシリと春美に支えられ再挑戦するも失敗。絶望感からファシリに八つ当たり、春美には既婚者であることが知られてしまい険悪な仲になるもファシリの機転により仲直りを果たす。ちなみに結婚と言ってもお互いに社会的体裁を保つだけの戸籍上の婚姻で同居したことすらない(春美だけでなく前妻の真理にも不誠実だった事を悔いて離婚している)
開発部への異動を諦めた訳では無いがチャンスを掴めずにいる。
【
都内の美術大学で絵画を学ぶ女子大学生。23歳。
高校生の時、友達だった男子と恋人だった男子から酷い仕打ちをうけて男性恐怖症、人間不信に陥る。高校卒業後、引きこもっていたが一年間心療内科に通院したことで何とか外に出られるようになる。トラウマから暗いタッチの絵しか描けなくなっていたが、むしろその絵を評価され美術大学に推薦され入学することとなった。
大学で浮いていた春美だがレベッカと親友になり、彼女の勧めでFaciliをはじめ勉と知り合い男性恐怖症を克服していく仮定で勉に恋心を抱くようになる。
勉が既婚者である事を知り“また裏切られた”と感じ疎遠になるもはっきりと恋心を打ち明けていたわけでもなく、勉に酷い事を言ってしまったと悔いる。本心ではまた勉と会いたいと思いながらもその資格がないと諦めていたところをファシリが見抜き二人を再び引き合わせ、想いを伝えることになる。
勉とは恋人関係にあるが恥ずかしさ故に実質、友達以上恋人未満のような付き合いになっている。
12月にパリで開かれる立体構築絵画(3Dアートのようなもの)の展覧会を控えている。
【レベッカ=ロックハート】
イギリス人の父とアメリカ人の母をもつ留学生。国籍はアメリカ。
春美のクラスメイトであり無二の親友。
勉は直接対面したことが無い。
春美にとっては陽気で明るく接してくれる家族のような存在。
日本語は日常会話レベルなら理解できるがまだかなりムラがある。
【
AliveコミュニケーションAI開発部の副チーフ。
勉とは大学の頃からの付き合いで同期。
勉の才能に気づいている人間の一人。
モニターを名目に勉にFaciliを勧めたのも彼。
【
コミュニケーションAI開発部のチーフで優の直属の上司。
Facili開発・運営の責任者。
勉とは異動希望を出した際の面接で面識がある。
暫定的に勉の異動希望を受理しながら最終的には後から異動希望を出してきた
勉はそのことに関して恨みは抱いていない。
〇第三章から新たに登場する人物たち
【
第三章から新たに登場。
有力政治家を父に持つ。
優や勉より年下だが管理職の経験もある。
ITエンジニアとしての能力は高いが階層意識が高く傲慢な一面もある。
その事もあって前の職場での黒い噂が絶えない。
【CEO】
Aliveを含め数百社の会社を束ねる最高経営責任者。日本人。
年齢的には勉や優よりも少し上くらいだがマフィアの若頭のような風貌から有無を言わせない異様な貫禄があり、無口で俯瞰的。
優でさえ思惑や行動原理を推し量る事ができない人物。
各国を飛び回り多忙で、末端の社員はその顔を直接拝む事さえできない。
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