応援コメント

第5話【炙り出されたケダモノ】」への応援コメント

  • 復讐心に駆られてカマイタチをめった刺しにするのを止めないと言うのが良いですね。普通のドラマなら「バカなことはやめろ」とか「あの人はそんなこと望んでない」とかそれっぽい正義を振りかざして復讐をやめさせるのに、共感できるがゆえ止めないと言う。とてもリアルだと思いますし、綺麗事で言い包めないのが個人的にはものすごく好感が持てます。
    更にそこへ皐月さんが現れて止める。理由は犯人を慮ってでは無く、霜降さんの事を思うがゆえというのも良い。このままただ復讐するのを見てカマイタチが死ぬのを待つだけでは、読者としては複雑な気持ちですし何より後味が悪いですからね。止めて欲しい気持ちと、復讐を肯定したい気持ちが両方あるわけですが、それを同時に解決しつつ、陳腐な綺麗事を並べ立てないあたり、本当にセンスがいいなあと感動しました。
    普段刑事ものを見た時に感じるズレみたいなものを、この作品が代弁してくれているように感じました。
    とても晴れやかな気分です。

    作者からの返信

    詩一様!
    クライマックスに沢山熱いコメントをありがとうございます!
    私も刑事ものの定番である、第三者が復讐を止めるシーンにずっとモヤッとするものがありました。
    死んだ人が望むかどうか何故分かるのかと。
    復讐って、残されてしまった側に必要なものだと思うのです。
    大切な人を亡くして、それでも生きていかなければならない辛さを乗り越える為のもの。
    犯人が深い反省を見せてくれるならともかく、全く悪びれていない、また同じ犯行をするとなった場合、自分と同じ辛さを誰かに味わわせたくない使命感も芽生えて、止められないだろうと思います。
    それでも殺してしまえば、達成した先にあるのは虚無のみ。
    暴走機関車の殺意は、誰かが止めてあげなければならない。その場合、第三者が必要。
    刑事さんは冷静に止める。
    それならば探偵は、情に流されてしまってもいいのではないか。
    そして助手は、そんな探偵を救ってあげて欲しい。色々な気持ちを込めて書きました。
    晴れやかな気分と言って頂けて嬉しすぎました!(≧∇≦)