act8 神伐
それは8つの頭と8本の尾を持ち、娘を毎年ひとりずつ生贄にとっていたが最終的に酒に目が無いと言う弱点を突かれスサノオに討ち取られたとされる山神。
一説によれば伊吹大明神と同一視される……
「ってのが
「酒ありませんけど!?」
「そもそもアレは
ツラヌイと
「作戦は覚えたー?」
「三鬼先輩が攻撃して弱体化したら、俺が拘束すればいいんですね」
「そう、その後は分厚い皮の奥にある核を壊せば暴走は止まる。あと『先輩』じゃなくて『さん』ね」
「三鬼さん。あの、核を壊したら死んだりとかしませんよね?」
「大丈夫、死なないよ」
そうして、たどり着いた。
伊吹は
ツラヌイが覚悟を決めて言う。
「いぶきちゃん、めぇ覚まさせてやるよ!」
神と神器が、激突する。
――No.12より
――No.11より『グレイプニル』へのアクセスを許可。
――No.11より責任者権限で
byababababvaaavvvvvaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!
耳が潰れそうな程大音量の形容しがたい鳴き声と共に、頭の一つが突撃してくる。ここまでの体格差だとその動作だけで殺されかねない。
だが、ツラヌイの手には
「縛り上げろ『グレイプニル』、巨狼すら捕縛したその力を見せてみろ!」
無数の縄が森の木々を縫って飛び出し、突撃してきた頭を
gugaaaaaaaaaaa!!
「よし、この調子で――」
「ツラヌイ、蛇は死と再生の象徴!油断しないで!!」
「――ッ!?」
そう言われてツラヌイが切断した首を見ると早速再生し始めていた。あの再生速度だと10秒もあれば完全に再生するだろう。ツラヌイは勝てる気がしなかった。
「いけるんですかこれ!?」
「そのための『ミストルティン』だよ。神殺しの力をくらえ」
ミストルティン。それは北欧神話において、光神バルドルを殺したヤドリギの枝で出来た矢、「神特攻」「不死無効」「契約無効」といった
三鬼が地球から持参した
その瞬間、ゴバァッッ! と3つの頭が体ごと吹き飛んだ。
吹き飛んだ部位は再生しない。「不死無効」
だが、まだ終わらない。
gugyagygaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!?
「『ミストルティン』!ミミングスの剣で追撃を!」
言った瞬間、三鬼の背後でヤドリギの樹が生え、あっという間に育った枝がミサイルのように
ヤドリギの矢のような精度と威力はなかったが、数がそれらを補っていた。
「残りの頭は3つッ!」
いける――。そう判断したのが駄目だったか。
その僅かな油断を、慢心を
buvovovovooooooooooooooooooooooooooooooo!!!!
「しまっ――
最大級のスピードで巨大な頭が三鬼に振り下ろされる。
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