エピソード0:タケノコ狩りに行こう。11

 体を揺らしたのは別に手を離すことを期待した訳じゃない。


 体を揺らして地面に手を伸ばす為である。








 体を執拗に揺らすと、その勢いで地面が近づいた。


 手を伸ばす。


 キャッチ!成功!








 俺が掴みとったのは石だった。


 予想通り、俺の頭位の、農家の頭に叩き込めればそのまま三途の川迄逝かせられそうな石。


 これで石じゃ無かったら如何しようかと思っていた。


 「よっしゃぁ!石をゲット!


 かーらーのー………………………」


 両手に持って口に狙いを定める。


 距離、1m一寸ちょっと。徐々に近づきつつある。


 揺れ、収まりつつある








 第一撃ファーストショットにして最期の一撃ラストショット。


 一撃で当てなきゃこっちが頭からバリバリ殺られる。


 グワッと開いた口が迫る。








 80cm






 70cm






 60cm






 竹の口なんてこんな近くから見んの初めてだ。












 50cm












 40cm












 30cm












 届く。しかし、未だだ。もっと近くでやらないと外す可能性が有る。




















 20cm
































10cm!




















































5cm
















































青竹にファーストキスを頭ごと奪われそうになる。












































0cm
































 「悪いな。キスしたいなら、美人の青竹に生まれ変わってから来てくれ。」












 両手に抱えていた石を、目の前の口目掛けて叩き込んだ!







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