エピソード0:タケノコ狩りに行こう。9

窮地は続くよ何時までだ?




さぁ、クロメイカ君ピンチ。如何する?







 マジかよ!あの野郎本当に俺をエサにタケノコ持って行きやがった!


 この野郎!俺は殺し屋13並みに裏切りに対しての報復がエグイからな!


 竹のエサにするという報復をしてやる!












 なんて現実逃避を一瞬。その後現実に直面する。


 目の前には巨大な青竹。


 新撰組の近藤勇真っ青の大口開けて俺を喰おうとしてる。


 俺は逆さま。鍬は遠くて手を伸ばせない。


 懐にはハンカチとティッシュ位。










 これ完全にヤバい奴だ!


 死ぬ!打つ手が無い!


 復讐しないで終わる。


 あのクソ農家を殴らずに終わる。


 これから起こったかもしれない俺の人生の楽しい事が終わる。


 俺の人生でこれから起きるかもしれない素敵な出来事を経験しないで終わる。













































 農家に騙されて青竹に食われて死ぬなんざ笑えねぇ!


 どうせ死ぬならもの凄く楽しくて楽しくて………という人生を満喫したうえで穏やかに死ぬか、


もの凄く楽しくて楽しくて………という人生を満喫したうえで笑える死に方をして葬式に来た奴等が泣かずに笑って見送ってくれる死に方が良い!








 まだ人生全然満喫しきれて無ぇ!


 見ず知らずの阿呆のタケノコの為に死んでたまるか!














 クロメイカは今迄かつて無い程の頭脳の過剰使用をした。


 目を見開き


 耳を澄まし


 皮膚に当たる空気の流れや振動を感じ




 自身の記憶の全てを引きだし、総動員させ、目の前の脅威と障害を排除すべく、




 生きるべく!




 必死に、文字通り考えた!







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