エピソード0:タケノコ狩りに行こう。4

「んー……大量大量。大漁大漁かな?」


我ながら乱獲もいいところだ。


あの農家、密猟者…密漁者?


はたまた密収穫者?だったらどうしよう?




まぁ、密猟もクソも、この時世、モンスターハンターは多いにこしたこたぁ無い。


むしろ乱獲上等だろう。


つーこって…後はこれを軽トラの荷台に運ぶだけ。




あんな小さな荷台にこれを載せたら俺ら入るかな?




そんなことを考えながらタケノコを抱き抱えて運ぶ。




「うぇ、」


スッ転んだ。


何かに足を引っ掻けたようだ。


「イテテ、あー……タケノコは?無事だな。」


手元のタケノコの無事を確認した後、立ち上がろうとして………立ち上がれなかった。


「?」


片足が上手く動かないのだ。


何かに固定されたかのように、


「何だ?足が重いぞ、ヌっ。こ……これは………動けん!!足がっ!」


恐る恐る足を見る。


自分の足を引っ掻けた物を見た。


否、俺の足は引っ掻けられた訳では無かった。




絡み付いていた。




巻き付いていた。




縛り上げられていた。








地面から伸びた太い青竹が、あり得ないしなり方をして俺の足を拘束していた。




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