エピソード0:タケノコ狩りに行こう。3

 タケノコは割と見つからない。そう思っていた。


 そもそも顔を出している部分がそれ程大きくない。というか、簡単に見つかる様になったら喰えなくなる。


 あの農家は気に食わないが、タケノコは喰いたい。


 あわよくば一個持って帰りたいが、無理だろうな。とは思った。


 が、しかし。どうだろうか?


 狂暴化の所為か、はたまた地質的な問題なのか、良くは知らない。


 しかし、


 「見える。見えるぞ!」


 周りの竹藪が割と巨大だ。


 太さが不二子ちゃんのウエストくらいある。(人間だと細いが、竹でそのサイズは巨大。)


 つまり、タケノコも巨大で割と見つけやすいのだ。


 大きさの尺度が違うから割と地面から出ていても問題無さそうな柔らかさ。


 豊作豊作。


 あの農家から財布全部を巻き上げてやれるんじゃぁ無いか?


 ホクホク顔で少し盛り上がった地面の周囲を手で掘り、タケノコを白日の下にさらし、根本を鍬でザクリと切って収穫する。




 これ一本でタケノコフルコースが出来そうだ。




 そんな事を考えながら




掘る→鍬ザク→持てる大きさでないのでタケノコを一箇所に集める→掘る→鍬ザク→持てる大きさでないのでタケノコを一箇所に集める……………


無限ループを繰り返していた。






































タケノコの山が出来上がった。





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