エピソード0 タケノコ狩りに行こう。

エピソード0:フリーター、バイトする。

 近接収穫curve特化型blade曲刃murder収穫機claw。通称:鎌爪カマヅメを使っていたリーダー。彼の名は次郎さんと言った。


 俺の『農家』としての先生兼組んでいる人である。












 この人を語るには、俺の事を語るには、そもそも、俺が何故この職に就いたか話さねばならない。






































 令和X年、農作物が狂暴化した後、世界は一時的な混乱に見舞われた。


 当然だ。食料問題に新たな問題が発生したのだから。


 食料の供給は減少し、街の中や外に稀に現れる農作物モンスターに人々は戦々恐々。


 空腹は人から冷静な思考回路を奪い、治安は悪化。


 略奪があちこちで起こった。








 そんな中で発明された『ノーグ』は希望だった。


 『フィクション』ジャンルの巨大ヘビや人食いサメのホラー映画が、一瞬にして『≒リアル』や『ノンフィクション』と化した世界に、銃も無く放り出された我々にとってそれは、身を守る術であり、生き残る術であったからだ。










 そんな中、俺ことクロメイカさんはフリーターをやっていた。


 定職にも就かず、色々なアルバイトを転々として色々なものを見させて貰っていた。


 しかし、世の中が世知辛くなり、バイトが減り、フリーターも限界が近づいて来た。


 そんな中、俺の元にある情報が舞い込んだ。




 『農業アルバイト募集』




 今。何かと話題の『農業』。


 今まで様々なバイトを経てきたが、このバイトは最近産まれたばかりで経験が無い。


 未知のバイト。そして意外と良い時給の良さに俺は飛びついた。


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