収穫の仕上げ

 「おー……クロぉお疲れ、良くやったなぁ。」


 「あ゛ぁ(ゼェ)カバヅメザン……オヅカデダバデブ(訳:あぁ、鎌爪さん、お疲れ様です)。」




 息も絶え絶え。全く以て情けない限りだ。


 鍬は確かに重い。が、動く事は少ないし、一撃しか基本当てない。というか、一撃で仕留めないとヤバイ。




 比べて鎌爪は両手に爪の様になって装備されているが、鎌4本を常に持っている状態。


 その状態でしかも間合いに優れていない為、先程の様に近付いて攻撃しなければならない。




 唐箕ガン。正式名称:回転式極小空気銃(Turbine minimum air gun)はなおさらだ。


 周りで撃っていた三人とも軽々持ちながら走っていたが、アレは洒落にならないくらい重い。


 さっき持たせて貰ったが、息も絶え絶え状態で持つんじゃなかったと後悔した。




 小型のタービンを内蔵している為、洒落にならないくらい重い。


 それを持って走って、しかも狙いを定めて確実に撃つ。


 農家…………ヤベェ……………………。


 俺が貧弱というのも有るが、あんなハードなのを毎日やって、息一つ乱した様子が無いのはタフと言わざるを得ない。








 しかも、もう皆南瓜の解体に取り掛かり始めた。


 ヤッベェ、若いモンが休んでたら色々マズイ。


 画的に


 プライド的に








 俺は息を無理矢理整えると解体作業に加わって行った。





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