偽従者VSガラケー使い………?

「あぁ、そんな…………………あぁ、なんてこと、あぁ。」


後ろのお嬢様が顔面蒼白になる。


「正体現しやがったなこの野郎…。」


ガラケーが折れて銃になる。


残り10発弱。


この距離なら外しゃしない。




「黙ってお嬢様と俺を連れてきゃ良かったのによぉ。」


短剣を光らせてこちらに気味の悪い目を向ける。




外しやしない。が、こちらは非戦闘員を守りながら、しかも弾数制限付。しかも殺傷性皆無。


止めに俺は荒事の素人さんと来たもんだ。






対する向こうは得物の扱い方からして多分プロ。


しかも弾数制限は無い。






弱ったな、短剣に毒でも仕込まれてたらアウトだぞ。








「ここは退いてやる……だが、忘れるなよ!?


生殺与奪はコッチのモノだからな!!」




『ならず者のクセして『生殺与奪』なんてよく知ってるな。』


なんて思ってるうちに偽物従者は木々に紛れて消えていった。

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