第9話 櫛
弟橘比売によって、海はそれまでの嵐が嘘のように凪ぎ、一行は首尾よく対岸へと漕ぎつけた。
そして七日目。
海岸に櫛が流れ着いた。それは紛うかたなく、弟橘比売の形見の櫛であった。建はその櫛を、陵(はか)をたてて葬った。
建たち一行はその後も戦を重ね、東国の荒ぶる神々、蛮族たちをことごとく平定していった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます