デミウルゴスと幼女と知らない言葉
楽しいお話をしていたが、周りの景色もだんだん暗くなってきて、デミウルゴスはもう本当にナザリックに帰って仕事をしたい!と話を切り出した。
「さて、仮メイドの提案も受け入れましたし、そろそろ人間としての本領を発揮してもらまわないと困りますね・・・」
「あ、そうでしたね・・・このまま楽しい時間が続けば良いな~って思ってましたがさすがに見つけないとですよね!」
ツアレが食べ物を食べながら話す。
「ツアレ、ご飯を食べながら話すのはいけませんよ。そんなにここが気に入ったのならまた来ましょうか?」
セバスがツアレの食べ方に注意をしたが、優しい笑顔だった。
「ぜ、ぜひ!!嬉しいです!!」
ツアレが嬉しさで体をぎゅっとしぼめた。
「さて、キャッキャウフフな二人は無視をするとして、幼女の親の可能性を絞りましょうか?」
デミウルゴスはやれやれと話始めた。
「デミウルゴス様、一つ質問よろしいでしょうか?」
ツアレが質問をする。
「いいとも。何かね?」
デミウルゴスが眼鏡をクイっと上げて答えた。
「デミウルゴス様、キャッキャウフフってどういう意味でしょうか?初めて聞いた言葉です」
真面目にツアレは質問した。
「ツアレ、それは私が後で教えますから、わざわざデミウルゴスに聞かなくても・・・」
セバスがきっとデミウルゴスにからかわれるので、やめてほしいと願って発言したが、それは叶わなかった。
「知りたいですか?良いでしょう・・・キャッキャウフフな二人というのは、恋人同士が仲睦まじく、人目も憚らずにコミュニケーションを取ることを指していますが・・・いわゆるイチャイチャすることです。人間よ意味分かりましたか?」
にやにやとデミウルゴスはセバスをチラッと見ながら答えた。
「恋人って!!私とセバス様はそんな関係じゃありません~!!私はセバス様にお仕えする身です!!」
ツアレはとても恥ずかしい事を聞いてしまったな~と後悔をした。
「だから、セバス様は止めたのですね!ごめんなさい、セバス様~!」
「大丈夫ですよ、分からないことを素直に聞く姿勢は大事です。今回はたまたまそういう話でしたが」
セバスは目尻を下げて、ツアレを励ました。
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