ヘブンフラワーガーデンの花2
『
禁忌領域の一つ。
人界から陸続きで100kmの所にそれはある。
この距離。非常に遠い。
『劇毒龍の霊廟』は毒の有効範囲が半径5㎞なのであって、実際、人界とは風に乗って来る毒を防ぐ壁等を途中に挟んで50㎞しか隔たりがない。
この花畑、別に足が生えるわけでもなく、花畑の周囲を地獄に変えるわけでもない。
ただ、そこに咲き乱れているだけ。
非常に美しく、咲き乱れているだけ。
「到着っと。」
タツミンの眼前には美しい花々が咲いていた。
赤、青、黄色、紫、桃、白、黒、橙…………………。
シャリシャリシャリシャリ
足下の白い土がシャリシャリと音を立てて来客を知らせる。
それに呼応するように色取り取りの花々から金粉が舞い上がる。
下を見れば鮮やかな花々に覆われた大地
上を見れば金粉に覆われた幻想的な黄金の空
正に幻想、正に天国ヘブン。
花畑の全てが彼女を歓迎しているように思えた。
否、正確には 歓迎しているよう ではなく
本当に歓迎していた。
この花畑は来客を全身全霊を以て歓迎していた。
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