3月9日 雨 「救出に次ぐ救出」

3月9日 雨


私は急いで池に飛び込んでカトリーヌちゃんの救出に向かう。この急に降ってきた雨のせいか、池の水嵩は随分増していた。私は急いで池の中に潜り、沈んでいったカトリーヌちゃんの所まで泳ぎ、カトリーヌちゃんを無事に捕まえて浮上する。


「ぷはぁ!?カトリーヌちゃん!大丈夫!?」


私はすぐにカトリーヌちゃんの反応を伺う。そんなカトリーヌちゃんは太々しい態度で目をパチパチさせていたので、恐らくは無事なんだろう。さっきまで溺れかけていたのにすごい態度のカエルね……


「とりあえず、早くあが……ッ!!?」


私は早くレイのいる場所に戻ろうとした時、足に激痛か走った。まさか……慣れてない徒歩移動し続けた上、急に潜水したりもして疲労から足をつったの?マズイ……このままじゃ……今の池は地に足がつかない程水嵩を増してるし……


「エリス!?どうしたの!!?」


流石のレイも私の異変に気づいて慌てて私に問いかけてくる。


「レイ……!ごめん……!足が……!?」


「えっ!?嘘でしょ!?どうしたら……!?」


何故かレイは非常に慌てている。こんな状態なのに、私はもしかしてレイって……と考えてしまう。が、本格的に雨が降っているので、このままだと色々マズイ。


と、そんな時だった……



「水の精霊達よ!彼女を助けて!!」


どこから、ふとそんな声が聞こえたような気がした。すると、急に水が私とカトリーヌちゃんを持ち上げるように包み込み、そのままフワフワと移動し、レイのいる場所まで運んでくれた。


「えっ?えっ?これって……助かった……の……?」


自分が助かったこの状況が信じられず、辺りをキョロキョロしながら呆然としてしまう私だった……












「うふふ♡良かった!お姉様をお助け出来て本当に良かったわ♡」

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