3月9日 曇り 「何でそこに思い至らないの!?」
3月9日 曇り
その肖像画のカエルは……マダム・ザマスーヌによく似ていて、首元にら金のアクセサリーを身につけている……まぁ、なんとも個性的なカエルだった……
「それでは、よろしくお願いしますね」
「ん、任された」
「って!?ちょっと待ってぇ!!?」
なんかもう探す事で話がまとまってしまっているのど、私は慌てて2人を止める。
「ん?どうしたの?エリス。まさか、カエルが苦手だから依頼受けたくないとか?」
「まぁ!そうなんですか!?あんな可愛らしい生き物他にいませんのに……」
あぁ、まぁ、カエルが可愛らしい生き物かどうかは賛否両論あるとして……
「私は特に苦手とかじゃないけど、カトリーヌちゃんはよく家を抜け出して依頼を出されてると、先程の会話から察せられたんですが……」
「えぇ、そうですわね。それで毎回冒険者様にはお世話になっております」
「あの……だったら……この家にカトリーヌちゃんが居なくなってしまうような原因があるんじゃないんでしょうか?」
私がそう言うと、レイとマダム・ザマスーヌ様は2人して驚いたように固まってしまった。えっ?私、そんな驚くような事言った?
「き……気づきませんでしたわ……カトリーヌちゃんが帰ってこればそれでいいと……」
「報酬さえたくさんくれるからあまり気にしなかった……」
って!?それぐらい思い至ってよ!?家族なんでしょ!?それと、レイはどんだけお金が欲しいのよ!!?
「と……とりあえず……色々お話を伺ってもよろしいですか?」
「はい。分かりました」
私の言葉に素直に頷くマダム・ザマスーヌ様。うん。私の初依頼色々前途多難ね……
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