3月8日 晴れ 「パーティー登録」

3月8日 晴れ


パーティーとは、冒険者はソロで活躍する人もいるにはいるのだが、基本は何人かで組んで依頼を受ける事が多い。そのメンバーを冒険者の間ではパーティーと呼んでいる。

私はてっきり冒険者は基本1人で活躍してるものとばかり思っていた。レイもその1人だった訳だし。けど確かによくよく考えてみたら、冒険者のような危険がつきまとう仕事を1人でこなすのは難しいよね。レイみたいなのが異常なだけで……


「それで、冒険者に成り立ての青銅級の皆さん誰かしらとパーティーを組むのが義務づけられてるんですよ」


「えっ!?そうなんですか!?」


「はい。せっかく人材が増えたのに、ソロで活躍して亡くなった新米冒険者が後を絶ちませんでしたからね〜。なので、青銅級冒険者は、銅級に昇格するまでは、上級冒険者と組むように義務化されてるんですよ」


ミリアさんは私の疑問にしっかりと答えてくれた。確かに、先程ギルドも人手不足と言ってたからね〜……人手を無くさない為の対策はちゃんとしてる訳ね。


「まぁ、本当ならもっと数人とパーティーを組んで欲しいんですが……レイさん1人いるなら大丈夫でしょ」


ミリアさんがチラッとレイを見てそう言った。いや、レイってばどんだけ凄いのよ……いや、凄いのは確かなんだけど……


「けど……レイは私とパーティー登録なんかして大丈夫なの?」


なんかレイってそういうのを嫌ってそうな感じがするし……。


「問題ない。私だって誰かとパーティーを組みたいとは思ってた。けど、なかなか私と合う人が見つからなかっただけ。けど、エリスとなら気は合いそうだし、何より私はもうエリスなしじゃ生きられない身体にされてしまったし」


「ちょっ!?待ちなさい!?誤解を招くような事を言うなぁぁぁ〜ーーーーーーーー!!!?」


「えっ!?お2人はそういう関係だったんですか!!?」


「ほら!?やっぱり誤解されてる!?違うんです!そうじゃないんです!!?」


私はミリアさんに、私の血がレイの好みだというのを数時間にわたって説明し、ようやく納得してもらえた。

そして、翌日から私達の冒険者活動が始まる……














「お姉様とパーティー登録ですって!!?あんの!クソ………………」

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