3月2日 洞窟内 「オークキング」

3月2日 洞窟内


先程現れたオーク達とは、大きさもオーラも違うオークの登場に驚く私。レイはいつも通り無表情だったけれど


「アレは……ちょっとマズいかも……」


先程まで余裕でオーク達を倒していたレイからそんな言葉が漏れた。


「アレは……オークキングだ」


オークキング……昔、魔物図鑑みたいな本があって読んだ事があるけれど、オーク種の突然変異種で、その力は通常のオークの数十倍以上って言われてて、なにより1番厄介なのが……


ブオォォォ〜ーーーーーーーーーー!!!!!!


再びオークキングが咆哮をあげると、あらゆるところから無数のオーク達が現れる。


「チッ……!」


レイは舌打ちしてすぐに無数のオークの群れに突っ込んで次々とオーク達をなぎ倒していく。しかし、オーク達は次々と現れて、レイはなかなか本命のオークキングの所にまでたどり着けないでいた。


本当にあの本の通りだ……オークキングの最大の特徴……それは、あらゆるところから無限にオークを生み出す事。オーク1匹1匹は大した力はなくても、数で攻められたら、それがどんな強者でも戦い辛い。


このままだと、いくらレイが強いと言ってもオークに嬲り殺されてしまう……どうしよう……!?なんとかしなきゃ……!?


そう思った私は全神経を研ぎ澄まし、オークキングに狙いを定めて……


「いっけえぇぇぇ〜ーーーーーーーーーー!!!!」


オークキングの頭上に極太の落雷が降り注いだ。

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