第20話
〜碧衣side〜
…暇だ。なんか凄い暇だ。周りからは敵意のある眼差しだし。でも、ちょっかいかけてこない辺りまだ現代のヤツらよりはましかね。
「水樹くーん!探しましたよ!あなたは今日からうちの副隊長なので今から稽古と巡察ですよ!」
沖田総司。うちの隊長だっけ。忘れてた。
「はい、わかりました。」
「では、ついてきてください。」
「はい。」
スタスタ、シュッ
稽古かー、なにすんだろ。ん?流石じゃん。
1番隊なだけあるね。敵意がすごい。他のやつらよりも。
「では、改めて、副隊長になった水樹だ。
お前ら、他のやつらより敵意、殺気が凄いが俺が決めたことじゃねーから文句あるやつから俺にかかってこい。多勢でもいいぜ?」
とりあえず挑発。
「み、水樹くん!?…まぁ、面白そうなのでいいでしょう。ただし、時間、考えてくださいね?」
ニヤリ、もちろんじゃん。私は黙って頷く。
お、もう来たか。かかってこい。結局1番隊全員で来るって言うね。面白いじゃん。私はみんなが木刀を構えてることを確認してかかった。
〜5分後〜
「っ、はぁ、はぁ」
「息あがんのはやいな。つか、こんなで俺に勝とうと?ばかだな。」
5分で試合は終了。私の勝ち。さて、沖田総司がどーなるか。
「みなさん、副隊長に歯向かい、多勢に無勢で負けてるなんて…。稽古をつけて差し上げましょう。では、木刀素振り、100回、はじめ!」
うわぉ。すんごいな、やりたかねー。
でもま、そーなるか。しかたねぇな。がんばれー。
「水樹くん、やはり強いですね。また手合わせ願いたいです。あと、稽古おわって昼餉の時間に巡察なので。」
「わかりました。俺も素振りします。」
そう言って素振りを始めた。
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