第3話
私は着替えて刀を腰に差した。
あ、一応言っとくが私は女だ。だが、仕事をする時は男になる。女だと舐められる。
そして今も男のカッコをしてる。理由は刀差しててもおかしくないから、らしい。
そして、プロローグにもどり、ここどこってなってる。ちなみに月姫と夜桜もとい、月と桜は声に出さなくても思っただけで通じるというチートを使いお話が出来る。
(おい、ここどこだよ!なんなんだよここ。)
((ここは、今で言う「幕末」という場所じゃ))
(まじか、そりゃ刀差しててもおかしくねーな、分かった。まぁいーさ。)
いや、幕末。幕末と言ったら攘夷志士や、坂本龍馬、新撰組。まぁ、会わないように気をつけるかな。
「た、助けてくださいましっ!!」
ん?なんだなんだ?何かあったか?女の声が聞こえてきた。
「てめぇからぶつかったんだからそれ相応の態度示せや!」
野太い声。ちょっと見に行くか。
「ご、ご堪忍を!私からはぶつかってなど、」
「俺がわざとって言いたいのか、あぁ!?」
「も、申し訳ありませ」
「おいこら、手ぇ離せや。嫌がってる。」
気が付けば俺は女の子を庇うように男との間に入っていた。
「周りの反応みるにてめぇからじゃねーの?てめぇが謝れや。」
「このガキ!!俺に刃向かうとはいい度胸してんな!ぶっ殺してやる!死ねぇ!!!!!!」
ブワッ
俺が殺気を相手にだけ向けた。すると相手は腰を抜かして、
「っ!な、なんだ、てめぇ。」
「あのな、人を殺す勇気もない、殺される勇気もないてめぇみたいのが軽く『殺す』なんて言っていいもんじゃねぇよ。てめぇが死ぬか?」
そう言って「俺」は刀を抜くそぶりを見せると相手は後ずさりし
「わ、悪かった!だから、殺さないでくれぇ!!」
(よわ)
「はっ、そーだな、怖いよな、失禁する程度には。お前、ほんとは武士でもなんでもないんじゃないの?刀持ってれば怖がられる、だからもってるけど実際は全然弱い。違う?」
「う、うるせぇ!」
「図星。まぁ、いーけど。」
そう言って俺は相手の後ろに素早く周り手刀で気絶させた。
「あ、ありがとうございます!!何かお礼をさせてくださいまし!」
「んー、なんでもいーけど、じゃあさ、またお話しよっか。だめかい?」
「そ、そんなことで!?もちろんです!ほんとにありがとうございました!!」
女の子はそう言って私にお礼を言った。
「あ、私の名前は華月と申します!失礼でなければお名前を伺っても?」
「あー、俺はみずき。じゃあまた会ったら話そうね。華月ちゃん。」
「は、はい!!お願いします!みずき様!」
そう言って華月ちゃんは行ってしまった。
((あお、やりすぎじゃ。目立つぞ。))
(やばいよな。気配がある。この男に向けてる殺気だが俺に興味の目がある。やばい。)
((おつじゃの。))
(うるせぇよ。でも行くかな。)
((そうじゃの。))
私はスッとその場を去った。すると…。
ダダダダダダダダダダダダダダダ…。
「待ってくださいよぉー!!!!!」
「ん?」
俺はそれなりに運動出来るから静かだが、結構な速度で早歩きをしていた。
「え、待ってくださいって!!お願いします!」
「うるさ。つか、早いな。」
まぁ、撒けるけど。じゃあな。
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