澤野音楽に心躍らせて&堺雅人を褒めちぎろう

 この章ではBGMと声優について語りたいと思う。とはいえこれに関しても別に詳しくないので一個人の感想であると思ってほしい。


(1)BGM

 プロメアのBGMを担当してくれたのはあの澤野弘之さんである。そして澤野弘之音楽の全てを凝縮した楽曲の数々が、見事にプロメアの勢いを助長してくれていたと思う。

 BGMの挿入タイミングは完璧という他なく、場面場面で圧倒的な高揚感に心を揺さぶられた。サウンドスケールがTV版とは比にならない映画館という環境だからこその演出であると言える。個人的に一番好きなのはやはりラストバトルの際のBGMだ。全ての人間に捧げる勇気の賛歌も斯くやというほどの逆境への反骨精神を表現しており、まさにレジスタンスソング。誇り高き戦士の復活を想起させるサウンドに拳を握りしめるほどの感動と興奮を覚えた。映画館に足を運ぶ価値は十二分にあったなと思っている。


 (2)声優

 プロメアの声優陣は非常に個性的である。メインキャストには松山ケンイチや堺雅人といったビッグネーム俳優を採用し、サブキャストには稲田徹さんや新谷真弓さんといったトリガー作品でお馴染みのベテラン声優を採用している。二種の役者が非常に上手く融合することで、プロメアの世界観はより素晴らしいものに昇華されていたと思う。

 一番印象的だったのはやはり「堺雅人」の存在感だ。本業声優顔負けの演技力には鳥肌が立った。脚本の中島かずきさんは最初から堺雅人が演じるキャラとしてクレイを考案したらしいのだが、間違いなくハマり役であったと思う。クレイという人間の抱える暴虐さ、残虐さ、歪みが巧みに声に乗せられ表現されていた。特にガロに初めて本性を見せるシーンの威圧感がすごい。二面性を声だけでここまで表現できるとは、堺雅人恐るべしという他ないだろう。

 アニメ映画では俳優がキャストを担当することに対して批判的な意見がネットで散見されるが、今作に関してはその限りではないと思う。全ての役者がキャラに命を吹き込み、プロメアという一つの世界を動かしていた。キャストの方々の作品に懸ける熱意が窺える、素晴らしい芝居だった。

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