第十六章 日常の中ならばよかったのにな

前章のあらすじ

リヒトに嫌気がさしたしましようも交え、おうの戦いは続く。


カズミの魔道着も失い、また生身に戻って劣勢のはずのアサキだが、応芽を救いたいという一心からの懸命さで戦局をひっくり返す。


まさかの防戦一方に焦る応芽であるが、彼女なりの妹を思う気持ちから本来アサキ専用の超魔道着の性能が引き出され、戦局は再び逆転。


だが、応芽の肉体が限界をむかえた。

爆発、身体から瘴気を吹き出しながら地に落ちる。


そこへ現れるのは魂を砕かれたはずのくも

魂は滅んでなどおらず、だらしない姉の前に姿を見せた。そう思い笑顔で死に死にゆこうとする応芽であるが、リヒト所長だれとくゆうは鼻で笑う。罪悪感から逃れようとする、単なる幻覚だと。

事実であり、またヴァイスタ化のため絶望させようという至垂の言葉。

ショックは受けた応芽であるが、絶望はしなかった。

アサキたちにこれまでのことを謝罪。そして、アサキに今後のことを託して、応芽はこの世界から消滅した。

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