大団円いーち 連想ゲーム?

     1

 アサキが、はるとカズミを寄せてなにやら耳打ち。


「相談したいことというのはね、実は、かくかくしかじか……」


 ぼそっ、こそっ


「ええねそれ、アサキちゃん」

「おっけー! 会った奴に伝えとくぜっ!」


 治奈とカズミ、笑顔でグーサイン。


     2

 治奈が、第二中の魔法使いサブリーダーのぶんぜんひさに耳打ち。


「これアサキちゃんからなんじゃけどな。……かくかくしかじかで」


 ぼそぼそ、ひそひそ。


「あーっ。分かったありょおかあいっ!」


 いいねそれっ、と久子は笑顔でオッケーサイン。


     3

 別の場所で、カズミがみちおうに耳打ちしている。


「おう、アサキからなんだけどな。かくかくしかじか……」


「ああ?」


 応芽は怒気満面で、ぎろりんカズミを睨み付けた。

 

     4

「なんやわれえええ!」

「うるせえな、アサキからだよ!」

「そんなん令堂がいうかああ!」

「いってたんだよお!」


 ボコスカドカスカ拳で激しく殴り合っているカズミと応芽。


 駆け付けたアサキが、オロオロ狼狽えている。 


「カズミちゃん、な、なんて聞いたのおおおお?」

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