004 いざ祝へ迎ふる春の…… 枕詞、単語、初句切れ

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  初日の出を


いざ祝へ むかふる春の 新玉あらたまの 日の明けそむる 年のはじめを


・いざいわえ むこうるはるの あらたまの ひのあけそむる としのはじめを

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[通釈]

 初日の出を詠んだ歌

 さあ、祝え。元日の今日という日が明けていく、この年のはじめのときを。


[補註]

・枕詞…第三句「新玉あらたまの」→日。

・単語…第四句「そむる」→…始める。(終止形「初む」)

・初句切れ。


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いざ祝へ むかふる春の 新玉あらたまの 日の明けそむる 年のはじめを

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推敲すいこう

 第四句「日の明けそむる」は、「太陽が明ける」「日中が明ける」と取らず、「今日という日が明ける」と取ります。


[更新履歴]

・令和元年六月九日(二〇一九年)

 歌そのものを修正(修正前:いざ祝へむかふる春の新玉あらたまの年のはじめの日ぞ明けそむる)。


―――――

いざ祝へ むかふる春の 新玉あらたまの 日の明けそむる 年のはじめを

―――――――



(令和元年五月二十四日)(二〇一九年)(春歌はるのうた

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