第6話 静養所の夜
そして、木藤さんはお風呂に入った。
食事の後に、お風呂に入るのは、体に良くないので、食事は風呂の後だ。
風呂は当然、別だ・・・
そして、静養所の食堂に行く。
出された料理を食べる。
体や精神を病んで、入所している人が多いので、
それぞれの、人の体を考えて料理になる。
かなり、優秀な栄養士さんだな・・・
「神部くん、あんまり美味しくないでしょ?」
「ああ」
「正直だね。私たちも好きではないけど、仕方ないんだよね」
「身体が大事だもんね」
「うん」
口では合わせたが、僕はそれなりに美味しいと思う。
そして、部屋に戻る。
「ドキドキするね。神部くん」
「うん」
「妙な事しないでね」
「しないよ」
「私って、女の子として、魅力ない?」
どう答えればいんだ。
「うふふ、かわいいね、神部くん」
「どうもね」
消灯時間までは、ふたりで遊んだ。
昔は良く遊んだな。懐かしい・・・
「じゃあ、木藤くん。お休み」
「お休み。明日は何時起き?」
「7時だよ」
「了解」
明後日には、ここを経つ。
何だか、寂しい気がする・・・
色んな意味で・・・
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