第3話クラスメイト(タイプA)の場合
想像以上にPVがあった事に驚きを隠せない…
もうちょっと続ける事にしたので今後ともよろしくです。
クラスメイトは複数人います。
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「ふふふ…」
少女は笑う、
たくさんの写真に囲まれながら
たくさんの彼の写真に囲まれながら
「もう少し、あと少しだから」
少女は今日も笑う
理想のために…
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花粉の季節が終われば暑い夏がくる、
インドア派の俺にとっては拷問でしかない。
授業に遅刻しないために自転車をこいで学校に向かう。
青葉南高校は遅刻を絶対許さない高校らしく、知らない人だが授業初日で遅刻をし、生徒指導室に連行されるという事件が起きた。
まぁ自業自得なんだが
だが、同じ目に遭いたくはないので寝ぼけ、だるさを感じる体に鞭を打ちペダルを漕ぐ今日この頃。
…マジでだるい(泣き)
よし地震起きろ、いい感じに人が死なない程度で。
そんな事を考えていると時が経つのは早いものだ。
もう学校についてしまった。時間は8時15分、今日も遅刻せずに済みそうだ。
「あら、カオル君。ご機嫌よう」
輝くような銀髪(地毛らしい)なのに、目は茶色をしていて、見た目も実際もお嬢様な彼女は有島猫(ありしまねこ)だ。
見た目に沿って学力も学校一で、基本的に誰とでも仲良く、有島ファンクラブがあるほどだ人気者である。
「や、やぁ。おはよう」
だからか、発言には厳重警戒しなければならない。
辺りに確認できる中でも10人は超えているであろう、有島ファンクラブの親衛隊だ。
素っ気ない態度をとっても怒られるし、だからといって、過剰すぎると逆に怒られる。
なので、節度を持って接する必要がある。
「ふふふ、カオル君は相変わらず可愛いですね。食べちゃいたいくらい…」
やめてください、あの人達に社会的に消されちゃう。
しかし、俺は知っているのだ、有島猫は…
「ねぇ、今日こそ二人の愛のす…、いえ、私の家に来ませんか?」
友達以上の感情を抱いている!
自意識過剰かと思ったかもしれないがこれには訳がある
あれは入学して間もない頃、
有島は俺と同じクラスになってすぐにカースト制度の頂点に君臨した。
まぁ優しい性格なので無理はないが
体育の時間、俺は教室で着替えていた時、
彼女は現れた…
「ごめんなさい、筆記用具を忘れてしまったので取らせてもらっていいですか?」
もはや鶴の一声に等しかった。
男子「猫様!!私たちは退きますゆえ、好きなだけお取りください!!」
男子は着替え中にもかかわらず、一目散に教室から出た、
あまりの出来事に混乱していた俺は他の生徒が強引に押すものだから、こけてパンツが脱げかけてしまった。
「おい、橘!猫様の手を煩わせるな!」
俺は強引にズボンを履かされ、教室の外に連れて行かれた。
幸い昼休み中だったのでパンツだけでもはきに行こうと教室を覗いた。
そして見てしまったのだ。
「カオル君のパンツ…。えへへ、興奮しちゃう」
有島が俺のパンツに顔を埋めていたのだ。
あまりに衝撃的だったので、その姿から目が離せなくなってしまった。
ふと、彼女と目が合う、目が合ってしまったのだ。
俺はなんだが恐ろしくなって逃げてしまった。
そしてこれ以上何も見ないように彼女と距離を置いた。
それが始めての出来事だった。
それからというもの、何も無いとわかっていても誰かに見られているような感覚に陥ったり、自分の周りの配置が変わっていたりした。
こんな体験があるので、俺は彼女とあまり接点を持たないようにしている。
「ごめんね、今日も予定があるから無理だと思うよ」
だから何かしらの理由をつけて毎回断っている。
すると彼女は悲しそうにするとすぐ立ち直りわかりました。ではまた会いましょうと言って、先に行ってしまった。
まぁ、これ以上関わってこないと思っていた。
だがその考えは甘かった。
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