第11話 しっとりさらさら
自立をして間もないころ、色々な初体験があって、トライ&エラーの繰り返しでした。
やったことがないことでも、興味があることはやってみたい!と思っていたこともあって、なにかと失敗していましたが、その経験から学ぶのは楽しくもありました。
そんな失敗体験の中でも意外だったのが、調味料の保存方法です。
自炊をするようになる前は、なんとなーくですが、粉とか顆粒とか、液体ではない調味料は湿気が大敵なんだと思っていました。
おおむね間違いではないのですが、例外もあるのです。
料理をする人なら、知っている人も多いと思います。
砂糖が乾燥すると、固まってしまうということを……
最初の頃、砂糖も塩と同じように密閉容器に入れていたのですが、塊ができやすかったので、湿気のせいかと思って乾燥剤を入れました。
すると、今度は塊になるどころではなく、全体的にカッチカチに固まってしまったのです。
なんということだ……と、ちょっと絶望しかけましたが、ほどなく『砂糖は乾燥すると固まる』という情報を得ました。
10年以上前ですが、Googleで調べた覚えはないので、情報元は料理関係の科学の記事だったかなーと思います。
粉や粒状になっているものに水分が必要だなんて意外でしたが、まずはチャレンジです。
さっそく乾燥剤を取り出して、はて、これ以上はどうすれば……と思いましたが、とりあえず密閉容器をやめてみました。
フタがピッタリ閉まらない容器に移し替えて、さらに、軽くフタを開けた状態で放置……無事、カチカチ状態は解消されました。
それ以来、砂糖の容器はフタがピッタリ閉まらないもの使っています。
一方、塩は密閉容器に入れて、湿度調整用に炭を入れています。
素材に合わせた保存方法で、どちらもサラサラ状態で使えています。
やはり、料理は科学なのだなー、とつくづく実感したのでした。
ところで、今回この記事を書くにあたって、一応改めて、砂糖の保存方法をGoogle検索で調べてみました。
すると、『乾燥剤を入れるとサラサラに!』という記事が多数。
主に珪藻土関連です。水分を吸ってくれる素材として、コースターや乾燥剤として使われているものです。
私の知識と違うな……と思っていくつか見ていくと、『砂糖に珪藻土は入れちゃダメ』という記事を発見しました。
記事主さんは、砂糖の保存にあたって珪藻土を入れるといいという記事を上げたようなのですが、コメント欄で『砂糖は乾燥すると固まる』という指摘を受け、訂正記事を書いたとのことです。
実際、固まった砂糖に軽く水分を与えたら、ベタつくこともなくほぐれたそうです。
もし、砂糖が固まって困っている方がいらしたら、一度 、保存方法を変えてみてはいかがでしょう。
密閉容器から出して、乾燥剤は撤去、もし冷蔵庫に入れているようなら室内に出しましょう。冷やすと鮮度が保たれるイメージがありますが、冷蔵庫内も乾燥しますから。
相反する内容の情報があるとき、両方試してみれば結果が正解を教えてくれます。
百聞は一見にしかず、なのです。
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