#2 THC論争は止めてCBDの話をしよう


 

 昨日Twitterで大麻合法化論者が論破されてバチクソに叩かれてる、といった晒しツイートを見た。んでもってそれをアップしてたのがちょうど小説界隈の人間だったのと、山賊も前にややハードコアな大麻合法化論者だったのでもしかしたらリプ欄に俺をディスってる奴がいるかもしれない!見つけたら「こんばんわ」とだけリプ送ってみよう!とワクワクしながら見てたけど結局いなくて孤独感を感じた、ということがあった。何やってんでしょうね俺。死にたい・・・

 まあそれはいいとして日本における大麻合法化議論の白熱ぶりは結構そこらへんの中高生とかも知ってるレベルにまでなっている。先に書いたように俺も大麻合法化をTwitterでギャーギャー喚いてた一人であるが、それが結構プライベートでも色々とあって頭の中が乱雑な時期で、人の声すら聞きたくないレベルだったのでSNSも止めて友人とも会わない、仕事とか最低限の時以外は自分の殻に篭っていたいなんて考えていた頃だった。

 そこからしばらくして沸いた頭が冷め、色々な物事を考える時間が増えたので大麻合法化の件もソースを色々と見ながら思ったのが、


 「あちゃー、ちょいと短絡的過ぎたな」


 と。

 まず大麻を吸っての運転は酒よりも安全みたいな話、あれはデータも確かに出てるかも知れないけれどあくまで“どちらがより害が少ないか”の話であって大麻でハイになった状態での運転を正当化できるものでは無いと思ったし、効能を調べるに確かに統合失調症を発症するリスクも有り得ると思う(これに関しては摂取したTHC((テトラヒドロカンナビノール。一般的に言えば大麻でハイになる要因となる成分))の量と頻度が関わるのではと思っているが定かではないし調べるのもダルい)。

 加えて、大麻合法化論者もその多くがどこか宗教じみた危うさを感じるので、少しだけその手の話から身を引いた俺が現時点で到達した結論は「専門知識を持った医師によって適切な品種、量を処方されるTHC。つまり医療大麻の合法化なら両手を挙げて賛成できるが嗜好用となると管理が個人によるものとなってくるので合法化する場合は法整備に関して熟慮してからでなければならない」というものである。

 まあ、一番肩身が狭い中立的な考え方になってしまった訳である。これで賛成派からも反対派からも叩かれるのではないかと内心ビクビクしている。

 しかし合法化論者も少し革命家ムードに酔いしれてる部分があるし(かつての俺が多分そうだったろう、反省すべき点である)、反対派も反対派で頭が硬い上に向学意識の欠如みたいなものも感じる。「大麻は良い!悪い!」といったレベルの意見の押し付け合いで少しでも相手の主張を理解してみようと努力する姿勢が無いからこうなってしまうのだと思う。結局、どちらのサイドの人間も等しく醜い顔をしてお互いを罵りあっているのだ。

 だから一度、THCの話は止めにしてCBDの話をしよう。CBDも大麻に含まれる成分の1つで、この成分に限ってはなんと同じ大麻でも、しかも日本でも合法だ。確かその成分が採取できる部分がTHCとCBDとじゃ別だという話だ(どことどこかは忘れた。ググッてほしい)。

 そしてこのCBD、まだ研究段階で断言できるレベルではないらしいが単体で摂取しても件の統合失調症に加え依存症等の精神疾患、なんならガンにも効くのでは?とその可能性が評価されている。そして今の所使用者が皆声を揃えて言うのは「リラックス効果」である。山賊もCBDは経験した事があるがその効果は結構な物で使用してからしばらくは身体の緊張がほぐれるのを感じていた。結構俺も神経質なタチで、これを使っていればそんな自分ともオサラバできそうだと思ったが、フリーターで細々とやってる身なので継続的に購入するかどうかは財布と相談中である。高濃度のヤツを買おうと思ったら結構高いのだ。

 CBDのいい所はTHCと違ってデメリットの報告が無く、先にも述べたように法規制されている成分ではないのでサプリメントのように楽に扱える所だ(と言っても大量摂取はどんなサプリメントでも推奨されていないので用法・用量はガイドに従うべき)。大体日本でポピュラーなのはオイルと電子タバコ用のリキッドだろうか。Amazonでは何故か見ないが楽天市場で購入できる。

 CBD使用に関してのデメリットは値段がちょっと高いだけ!と言いたいが結構リスキーなデメリットもある。CBDは結局大麻由来である為にどうしてもTHCを微量ではあるが含んでしまう。と言っても市販のCBDオイルなどに含まれるTHCの量は法的にその程度ならオッケーと定められたものであってハイになろうと思って暴飲しても胃袋の限界が先に来てしまうだろうし、尿検査でアウトを食らう事も無い。しかしその法で定められた基準値以上のTHCが含まれているCBDオイルが販売されていたなんて事がそこそこあるらしく、所持していたら自動的にアウトになってしまう。それが唯一のデメリットだろうか。故に購入してみる場合はレビューやランキング等を参考にして多少は高くとも安心して効能を楽しめるようにするのがベターだ。この前までTHC含め合法化論者だった俺が勧めても不安だと思うのでCBDで一度ググッてみる事をオススメするし、興味があったら是非一ヶ月くらいトライしてほしい。

 個人的にネットで誰かを吊し上げたり、吊し上げられた人間に石を投げて自分の正しさを主張するのは現実世界でのストレス発散にイデオロギーを付加しただけのもののように思う。結局皆、誰か屈服させたい奴がいるのだ。俺もそうだし、自分はそんな醜い人間ではないなんて偽るつもりもない。こんな事をたかが名の売れぬ1物書きが言ったところで戦車に石を投げるようなものだがTwitterは五年ほど前は叩きたがりが少なかった覚えがある。そしてふと考えてみると誰かを叩いてる自分に気付くのも誰かを叩いてる誰かを見るのも嫌になってくるのである。俺は安心して自分の意見を主張したいし、反対の意見を持っていても謙虚に耳を傾けたうえで自分の意見を言えるようにもなりたい。

 だから結論、みんなCBDをキメて肩の力を抜けばいいのである。ストレス社会で交感神経ビンビンだから皆攻撃的になる。大麻合法化賛成派もイリーガルに吸うのを一先ず辞め、反対派も大麻ではあるがとりあえず合法だからと、CBDを吸って生産的な議論をして互いに納得いく着地点を見出だせばいいのである。バカっぽい(実際バカである)シメになってしまったがそれこそがガンジャ好きで有名なボブ・マーリーが言うようにOne Loveでは無いのだろうか。山賊もまたCBDを購入したらしばらく継続使用してレビューをこの備忘録に書こうと思う。

 


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