第2案 サンプル小説
第2案のプロット、ざっくりめにしておきましたから書くときに具体化しないといけないのですね、けっこう大変です。
プロットを読むと子供向けの話っぽいですね。わたくし天邪鬼ですから、グロい感じにしてやろうと思って考えました。出だしのインパクトどうですかね。
「OPP2 守護獣 」というタイトルにしました。あとで変えよう(「太郎と千紗姉」に改題しました)。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890238699
サンプル小説について少し解説します。
(第1幕)
出だしはグロいものと思って思いついて書きました。このときにおかっぱ頭の子を神隠しとして利用しようと決めました。
つぎは主人公を登場させないといけません。神隠しが異世界に誘いだそうとするのですね。パートナー初登場です。
主人公を異世界に迷い込ませるために神隠し逃がします。プロット通り主人公を怖がって友達は逃げ出しました。
プロット通り隠れ家をつくり、女の子登場です。食べ物で気を引こうという作戦は失敗し主人公が逃げ出したところで異世界へ。
(第2幕前半)
異世界では不思議なことをいっぱい書きたいのですけれど、想像力に限界があります。妖精と龍を登場させました。
刀を泉にぶっさしたのはよいのですけれど、このあたりを書いている時点では刀を抜く方法を思いついていません。龍パートへ。
はじめドラゴンを考えていましたけれど、日本風な小説ですから、龍にしておきました。わるいやつではないというのはプロット通り。
(第2幕後半)
さあ、ここで思いつきました。いえ、すんなりではありません。龍を使って刀抜けないかなとしばらく考えた末にイケそうだというアイデアが思いついたのです。
水の神様。枯れた泉の下に水。刀を下から押し、主人公は上から引っぱるという、ちゃちなやり口。ちゃちと思われないように書かないといけません。結果はどうでしょうね。
(第3幕)
つぎは、鬼を退治する話になります。冒頭に出てきた鬼ですね。このあたりで、文字数的にいい感じになっています。1万文字は越えるけれど、ちょっとはみだしたくらいに納まりそうだと思いました。
洞窟に住んでいることにしました。いえ、なにか目印がないと妖精さんが主人公に教えるのに困ってしまいますからね。なんとなく洞窟の前で寝ていることにしました。千紗姉を襲わせるのに都合がよかったとあとから自分をほめました。
太郎が先に洞窟にはいってますね。怖いの? なんて聞かれたものだから、男の子が先に行かざるを得ない。けっして千紗姉を生贄にするためではありますん。すみません、作者の都合でございます。
グロありな小説にするはずが、ずっとお子様向けファンタジーになっていますから、気合を入れ直します。千紗姉には肘から先の腕を提供してもらいました。
戦闘シーン、短くなっています。あまりごたごた書きたくないのですね。戦闘シーン好きの方がこのプロットで書くときはこってり書いてくださいな。
神隠しが出てきて現実に戻ります。現実に戻ってからぐだぐだ書くのもうっとうしいから、カットしました。千紗姉をガスの背中に乗せてとか一度書いたのですけれど、この節が長くなりすぎたということもあります、カットですね。
現実にもどったらあとはエピローグ的に、ぱっぱっぱっと場面が切り替わって終了です。刀の出所がわかったり、千紗姉がサイボーグ的になったり、太郎が楽しく妖怪退治したりで終わり。
千紗姉の腕は炭素繊維強化プラスチック製です。もちろん時代設定とあっていません。フィクションですよね。ちょっと笑いを取りに行きました。
ページ数が8ですね。第5案のプロットは三幕構成にしたらという提案からはじまっていますから、意識しました。どうでしょうね。わたくしは、それっぽくなったと評価していますけれど。
サンプル小説では、刀を抜く部分が一番大変でした。主人公が子供でもあり、急に力が強くなるとかありえないしと。
小説を書く場合に、こういう思いつくのがむづかしいという箇所はいくつもあらわれてくるものですよね。あきらめずに考えるか、しょぼいネタでお茶を濁すか、とにかくひと通り書いてみることです。あとでまた考えればよいのですから。
ではみなさん、第2案でレッツ・ライト! 自主企画に応募してくだれー(自主企画終わりました)。
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