第3案 完成プロット

《概況》

 健康志向が行き過ぎた世界。ラーメン禁止法が施行された。

 ラーメンをこよなく愛する人たち。

 ラーメンを目の敵にする健康推進派。

 ラーメン取り締まりを強化する政府。

 ラーメン抗争の火ぶたが切って落とされた。

 「ラーメン禁止法」

 ラーメンを作るのに免許が必要。ラーメンを食べるのも同じ。


《キャラ》

(秘密結社)

 メインキャラ1(男)、革命家(男)

(取締組織)

 メインキャラ2(男)、潜入捜査官(女)

(健康推進派)

 蕎麦屋、政府中枢、厚労省役人

(ジャンクフード派)

 ハンバーガー、ピザ

(謎の男)

 流しのラーメン屋


メインキャラ1:

 ラーメンが大好きすぎる人。厚労省の役人。健康推進課ラーメン担当。

革命家:

 チェ・ゲバラに心酔。メインキャラ1の同僚。健康推進課ラーメン担当。

メインキャラ2:

 自衛官。ガンマニア。カレーが好き。ラーメン取締機関に配属される。

潜入捜査官:

 美女。オシャレなイタリアンとかフレンチとかが好き。ラーメンをすするのが苦手。うまく吸えないから、箸で口に押し込む。

蕎麦屋:

 いかにもな、蕎麦屋っぽいオジサン。ラーメン屋をつぶして蕎麦屋にしようとたくらんでいる。

政府中枢:

 ラーメン屋をクビになった過去をもつ。蕎麦屋に就職し、蕎麦屋のオジサンの薫陶を受ける。ラーメン屋を消滅させるという大義のため政府中枢へ進出。黒幕。

厚労省役人:

 メインキャラ1、革命家と同僚。健康推進派にべったり。政府中枢にかわいがられている。

ハンバーガー、ピザ:

 脇役。

流しのラーメン屋:

 流しですからね、屋台ですね。ハードボイルドなオジサン。屋台が改造してあったりして。


《法律》

ラーメン禁止法

第一章 総則

(目的)

第一条 この法律は、我が国における急速な高齢化の進展及び疾病構造の変化に伴い、国民の健康の増進の重要性が著しく増大していることにかんがみ、国民の健康を害する恐れの大きいラーメンに関し基本的な事項を定めるとともに、国民の健康をラーメンから守るための措置を講じ、もって国民保健の向上を図ることを目的とする。(健康増進法からもってきて改変しました)


(定義)

第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。

 一 ラーメン 中華麺とスープを主とし、様々な具(チャーシュー、メンマ、味付け玉子、刻み葱、海苔など)を組み合わせた麺料理。(Wikipediaより)


……


第六章 ラーメン免許

(ラーメン免許)

第八十四条 ラーメンを食しようとする者は、都道府県知事の第一種ラーメン免許(以下「第一種免許」という。)を受けなければならない。

2 ラーメン調理の業務に従事しようとする者は、都道府県知事の第二種ラーメン免許(以下「第二種免許」という。)を受けなければならない。


……


《プロット》

(ラーメン禁止法)★

 ラーメン禁止法が国会で審議中。

 食べるための免許は金持ちや権力者しか取得できないじゃないかと野党が反発。

 与党は強行採決。


(禁止法施行)★

 施行までの期間にラーメン取締機関がつくられる。

 メインキャラ2が配属される。ラーメンが好きとわかる描写とともに。


 ラーメン禁止法施行。

 苛烈な取締。摘発されるラーメン屋、客。

 多くのラーメン屋が廃業に追い込まれる。


(流しのラーメン屋)

 取締の網をかいくぐるラーメン屋がいる。流しのラーメン屋。

 都市伝説みたい。


(ラーメン禁止法に対抗する人々)★

 ・麺をこんにゃくにする

 ・汁なし担々麺

 ・スープ専門の店、麺専門の店

 ・VRで別なものを食べてもラーメン食べてる気分になれる

 ・台湾へ高飛び


(秘密結社の結成)

 メインキャラ1は、しかたなくジャンクフードを食べる。

 ラーメン味のハンバーガーとかが流行する。

 ジャンクフード派のキャラをちょい見せ。


 メインキャラ1はラーメンが食べられなくて禁断症状? 流しのラーメン屋の噂。

 親友の革命家の誘いにのって秘密結社をつくることに。


(慣れ)★

 一般の人は適応力がある。ラーメン食べなくても大丈夫。パスタを食べればいいじゃない、とか。


(慣れない人)

 健康推進派。なにか審議会の会議。

 世話役としてキャラ1、革命家、厚労省役人が会議室にいる。

 報告。

 一般人に混乱はない。

 ラーメン好きは苦しんでいる。

 その姿を取締機関作成の報告映像で見てよろこぶ。


 蕎麦屋は天婦羅蕎麦を食べている。

 うどん屋も審議会委員で、鴨汁うどん。お互い牽制する。

 ラーメンを制圧したら、つぎはジャンクフードだって密談する。


(秘密結社の活動)

 廃業に追い込まれた元ラーメン屋たちにラーメンを作らせる。

 クラブのVIPルームでラーメンを食べる。

 取締機関のがさ入れ。

 メインキャラ1と革命家はラーメンを食べられずに逃亡。

 ここでメインキャラ2とニアミス。


(健康推進派の春)★

 秘密結社の動きが消えた。

 元ラーメン屋の店舗がつぎつぎ蕎麦屋になる。

 ディストピア感。


(秘密結社の捜索)

 取締機関は秘密結社の捜索を強化。

 大量の小麦粉を仕入れている個人、店舗をチェックしろ。


(癒着)

 政府中枢と健康推進派の蕎麦屋。

 料亭で会合。

 厚労省の役人も同席。


(秘密結社)

 秘密結社へ美女がやってくる。これは潜入捜査官。

 信用してもらうためにメインキャラ1と革命家を倉庫に案内する。

 倉庫にはカップ麺が大量にストックされている。

 メインキャラ1は大喜びで御馳走される。革命家はどう思っているか謎。


(流しのラーメン屋2)

 潜入捜査官とわかれたあと、メインキャラ1たちは流しのラーメン屋を見つける。

 都市伝説ではなかった。

 さっきカップ麺食べたばかりなのに、ラーメンを食べる。うまい。

 騒ぎが起こってそちらへ駆けてゆく。

 無免許のラーメン屋が取締機関に摘発されていた。

 またメインキャラ2を見かける。

 戻ると、ほんの数分の間に流しのラーメン屋は消えている。

 やっぱり都市伝説みたい。


(地下活動)

 秘密結社の活動。

 どこか廃工場、元製麺所とかの地下に工場をつくっている。

 製麺機が稼働し、スープがぐつぐつ。

 生めんタイプの即席ラーメン。

 パッケージは蕎麦。

 ネット通販のみ。


(オシャレなレストランにて)

 オシャレなレストラン。潜入捜査官の好み。

 メインキャラ2は潜入捜査官からの情報によりアジトやメンバーを突き止めた。


(メインキャラ1の日常)★

 メインキャラ1の普段の姿を書いておく。

 厚労省の役人。ラーメン禁止法担当。革命家も同じ。

 昼休みにふたりで元ラーメン屋の前を通る。よく行っていた店。今は蕎麦屋。

 通りすぎてとんかつ屋。

 ラーメン禁止法なんて、ぶっ潰してやろうぜみたいな。

 厚労省の役人もちらっと。ランチからもどってきた。


(秘密結社殲滅作戦開始)

 取締機関は秘密結社を本格的に一網打尽にする作戦を開始。

 完全装備でアジトを取り囲む。

 健康推進派は会議室に集まり、モニターで作戦の様子を見ている。

 踊る大捜査線の会議室のノリ。

 思い思いのものを食べながら。

 ラーメンを食べているものも。


(逆襲)

 潜入捜査がバレていて、作戦を逆手に取られる。

 アジトへ踏み込んでも秘密結社に関係しそうなものは発見できない。

 潜入捜査官に偽のアジトを見せるときだけ、製麺機やなんかを搬入、稼働させていた。


 逆に作戦本部の会議室がはいった建物が襲われる。

 体勢を立て直した取締機関に排除されそうになる。

 ジャンクフード派(ハンバーガー、ピザ)が蜂起。

 こちらはアメリカとつながっていて、オープン・カーに乗ってマシンガンだだだだだ、みたいな。

 健康推進派の密談が秘密結社によりジャンクフード派にリークされていた。

 メインキャラ1、革命家も会議室にいたから。


(終結)

 形勢逆転。秘密結社が作戦本部建物になだれ込む。

 健康推進派のところにメインキャラ2がやってきて報告。

 そこへメインキャラ1たちが突撃。

 健康推進派と対決。

 黒幕の存在。

 奥の部屋へ。

 政府中枢がラーメン食べてるとか。

 政府中枢と流しのラーメン屋との因縁。

 流しのラーメン屋登場。


(ラスト)

 ラーメン禁止法のほんとうの狙いが明らかになる。


 ラストは各自ということで。

 世界編などつづきを書く人は、ぜひ書いてください。


※日常ものにしたい方へ※

 プロット中の★マークのついた節を組み合わせ、背景にプロットの出来事を描けば、ディストピア的日常ものが書けそうではないかな。ダメですかね。



《注意!》

 プロットに縛られる必要はありません。小説を書くための出発点として利用し、自分のカラーを出して小説を書いてください。

 むしろ、同じ材料でどれだけちがう小説になるかという風に楽しみたいものです。

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