登場人物紹介 ~二年生編~
齋藤 陽太 大人 (さいとう ひなた)
29歳で株式会社帝京生命保険の法人営業部第一営業課係長。
営業成績も常にトップクラスで、入社して3年で主任、6年で係長と出世街道を走っている営業部のエース的存在。部下からの信頼も厚く、慕われている。
趣味はフットサルと音楽・映画鑑賞で、ジムに通うなど私生活も充実しているが、どこかパッとしない生活を送っていると感じている。
齋藤 陽太 高校生(さいとう ひなた)
桜見市の川の瀬に住む市立桜見高等学校一年の男子。4人と犬1匹暮らしで、妹は中学二年生の朱里(あかり)。妹からはおにぃと呼ばれている。犬の名前はまつり。
小学校からサッカーをしており、高校もサッカー部へ入部。ポジションはMF。身長は171cmで体型は普通。髪型はミディアムで前髪をあげてワックスで立たせている。
中学時代もそれなりに目立っていたが、改めて高校デビューを目指して入学した。
性格は真面目で不器用。比較的硬派だが優しい一面もあり、一途な性格。
サッカーに関しては熱い思いもあるが、上を目指そうという気持ちは無い。成績は中の上で、赤点は取らない程度の学力を備えている。
幼馴染の和樹とは親友であり、性格は正反対ながらもお互いに必要としている。
今まで異性に対して可愛い、きれいだなという気持ちは生まれたことはあっても好きという感覚が分からずに生きてきた。
桜高の入学初日に偶然話した同級生の美月を意識しはじめ、月日が経つごとに好意を持っていく。
秋の文化祭を経て、和樹からの言葉もあり、気になっていたり、二人でいたかったり、もっと話していたいという美月への想いは、自分が美月を好きだからだという事に気づき、そこからは出来る限り素の自分を見せる様になった。
極端に自信を持てない事と、美月との関係性を崩したくないという思いが強いため、いちいち確認をして相手の気持ちを知りたがり、確信を持てないと行動に移せないところもしばしば。
二年生に進級してからは、少し髪を切り、ツーブロックにショートのスタイルに前髪を上げてネクタイを緩める等、若干ではあるが高校生活に余裕を見せる様になった。好きな食べ物は「とりのから揚げ」と「柚子を使ったもの」
野木 美月 (のぎ みづき)
桜見市の星見に住む市立桜見高等学校一年の女子。
幼少の頃から絵を描くことが好きで、中学から美術部に入部。高校は美術部の有名な桜高を目指して進学。身長は157cm。髪型は肩より少し長めで前髪を揃えている。色白で黒目が大きく、眼力が強い。
中学時代はあまり目立っていなかったが、友達は多く、性格は真面目で不器用。優しい性格で、感性も強いため感動しやすく、一生懸命になるところもあるが、時折天然な様子もある。
運動は苦手で、徒競争では良くて3位。スポーツに興味は無かったが、陽太と関わることでサッカーを見る様になった。成績は常にトップ10には入っており、成績も優秀で教師達からの信頼も厚い。美術の能力もずば抜けており、県南トップの実力を誇る桜高美術部の中でも1,2を争う実力。主に、風景画を得意としている。
同じ中学だった優里とは、幼稚園から一緒で性格は正反対だが親友。幼稚園や小学校時代はいじめられていた優里を助けるなど、強い一面も持ち合わせている。
今まで異性に対して会話を進んでしたり、特別な感情を持つ事は一切なかったが、
桜高の入学初日に偶然話した同級生の陽太は、初対面時から他の男子とは違う感覚を持っている。
夏の蛍火での祭りを経て、陽太と会話する時間が今までに無い安心感がある事を感じて、そこから無意識に陽太と共にいる事が増えた。。
自分に自信を持てない事と、男子の気持ちが分からなく、陽太から確認をされる事に対して、不思議な気持ちを抱いているが、陽太との時間を少しでも一緒に過ごしたいという感情が何故か増えていくことに気づいていない。
二年生に進級してからは、一年時より少し伸びた髪型に、前髪を分けている。少し化粧をするようになり、リボンを少しだが緩め、スカートを少し短くしている。登校時は優里と一緒に電車で通い、帰りは同じ部活の史織里達と帰っている。時折、同じ電車に乗るサッカー部を見かけると、声をかけるか迷う様子もある。音楽が好きで、1人でいる時はイヤホンをつけて音楽を聴いている。
好きな食べ物は「ミートソーススパゲティ」と「母親が作ったハンバーグ」。
「柚子を使ったもの」。
小野田 和樹 (おのだ かずき)
陽太の同級生の男子で親友。
中学時代に陽太と出会ってからは家以外の時間は陽太といる程の仲。
同じサッカー部に入部している。サッカーの実力は高く、先輩を含めても3番手には入る。反面学力が低く、赤点の常連になっている。ポジションはFWで身長は168cm。髪型は長めのミディアムで前髪を下げている。
中学時代はかなり目立っており、お調子者でムードメーカー。いわゆるチャラい。
性格は楽天的で器用。常に明るく、物事を比較的そつなくこなすが不真面目な為、印象が悪い。顔はイケメンと言われる部類。
陽太とは深い関係性で結ばれており、中学時代に他県から引っ越してきた和樹は同級生と仲良くなれずにいたところを陽太が仲間に誘いこみ、そこからの親友。
普段はおちゃらけているが、時には真面目な話をしたり、陽太の事を知っているからこそ誰よりも陽太を信頼し、陽太の事を考えている。実は頭は相当切れる。
陽太と美月の関係性を見て、陽太にとって美月が特別な存在になっている事に気づいており、陽太の後押しをしようと考えている。
二年生に進級してからは、耳にピアスを開け、髪を伸ばし、時にはカチューシャやヘアバンドで髪を上げるなど、見た目のチャラさに磨きがかかった。
教師からの注意を軽く聞き、口答えする等、目をつけられている。
美月の親友の優里とは相性が良く、ふざけることも多いため遠くに離れていてもどこにいるかわかる程うるさい。女子からもモテ、女子好きな部分もある為、その都度陽太に注意されている。
加藤 優里 (かとう ゆうり)
美月の同級生の女子で美月の親友。
幼稚園時代に美月と出逢い、そこからの親友。親同士も仲が良く、小学校の頃にいじめられていた優里を美月が助け、いじめていた連中を美月が怒鳴ってからの仲。運動神経が良く、テニス部に入部しているも中学時代までは一生懸命行っていたが、高校は適当に参加している。
学力も高くは無く、ときどき赤点を取ることも。
身長は156cm。髪型はパーマのかかったロングで前髪を分けている。
中学時代もかなり目立っており、ムードメーカーで明るい。見た目がギャルっぽいという事でチャラく見られるため、和樹とは意気投合している。
性格は楽天的で器用。常に明るく、物事を比較的そつなくこなすなど、和樹と同様。だが根は真面目な為友人も多く、信頼も厚い。
普段は明るくふるまっているが、美月の事となると真剣になり、時にはきつく美月に発言する等、親友として美月の幸せを願っている。
誰よりもまわりを見ており、人の変化や感情をすぐに察知できる為、美月が陽太と関わるようになってから以前と違う様子になった事を感じており、陽太が美月に良い影響を与えているという事も感じている。
二年生に進級してからは、耳にピアスを開け、化粧もし、髪を少し切っている。
陽太の親友の和樹とは相性が良く、ふざけることも多いため遠くに離れていてもどこにいるかわかる程うるさい。男子からは、強い女子のイメージがある為男子からはあまりモテず、一歩引かれている。
山木 駿 (やまき しゅん)
陽太と和樹と同じサッカー部の同級生。いつも3人で行動し、穏やかな性格で盛り上げ役。部活でのポジションはDF。
いつも和樹とふざけたり、遊んでいる事もある為陽太からはその都度注意されている。草笛に住んでおり、家は野菜や米の農家。
自転車通学をしており、体力には自信がある。
身長も高く、178cm、78kgとサッカー部では先輩も含めて一番身長が高い。
髪型は坊主に近い短髪だったが、二年生になってからは、少し髪を伸ばし角刈りになっている。食べる量も多く、好きな食べ物は「母ちゃんのからあげ」と「どんちゃんの豚玉」。
星川 みなみ (ほしかわ みなみ)
美月と優里と同じクラスの女子生徒。優里から話しかけられてから、美月と優里といつも一緒にいる。おっとりとしていて妹キャラだが、実はしっかり者で、結果的にいつも話をまとめている。蛍火出身で、実家は蛍火の中でも有数の地主の娘。
外見もアイドルそのものの容姿で、蛍火でも「かわいいの天才」「かわいいの化身」とまで言われるほどの人懐こさと愛嬌を持ち合わせている。
部活は吹奏楽部に入っており、トランペットを吹いている。
吹奏楽の実力もそこそこだが、運動神経も見た目に似合わずあり、なによりも勉強をしているそぶりも見せていないが成績は常に上位にいる。
陽太が美月を好きだということにいち早く気づき、それを直接陽太に言うなど、二人の関係を見守る姿がある。くまが好きで、ぬいぐるみを沢山持っているらしい。
澤村 沙織 (さわむら さおり)
花見坂商店街にある、お好み焼き屋「どんちゃん」の店主。
陽太達にとって、悩みや愚痴を言えるお姉さん的存在。
部活終わりに来るサッカー部にお好み焼きやもんじゃ焼き等を振る舞い、毎回サービスしている。30歳に見えない容姿で、身長も低く、150cm程度。
商店街でも美人店主と人気のある元気な女性。ちなみにどんちゃんは家で飼っている犬の名前らしい。
久能 史織里 (くのう しおり)
美月と同じ美術部の生徒。絵の実力は高く、中学時代はコンクールにも入選しているが、中学当時から美月には一歩及ばずだった。美月をライバル視しているところもあったが、同じ学校で美月の画力を見てからは、その実力を尊敬している。
美月にとって大切な美術を語れる数少ない友人。普段は元気におどけている事も多いが、実は気が弱く断れない所もある等、女の子らしい一面も多い。
その他
桜見市立桜見高等学校
通商桜高(さくこう)。
全校生徒男子360名、男子150名、女子210名と女子の比率が多い。各学年4クラスずつある。運動部、文化部共に精力的に活動しており、特に美術部に関しては、県内随一の実績を誇っている。
学力も中の上を位置し、大学への進学率も高い。
校門までの桜並木の坂が有名で、その坂にちなんで、その地域は花見坂と呼ばれ、最寄駅や商店街も花見坂駅、花見坂商店街と呼ばれている。
私立桜見女子高等学校
通商桜女(さくじょ)。
お嬢様学校で、高等学校という名称だが、正確には幼・小・中・高・大の一貫校。通う女子生徒も才色兼備で学力も高く優秀。
市営電車 桜見線
4両から6両編成の市営電車。桜見市自体大きな街なので、朝は早くから夜は遅くまで電車が走っている。
主な駅は 「川の瀬(かわのせ)」、「蛍火(ほたるび)」、「星見(ほしみ)」、「草笛(くさぶえ)」、「花見坂(はなみざか)」、「雪の下(ゆきのした)」、「青葉町(せいようちょう)」、「山野辺(やまのべ)」となっている。
桜見市(さくらみし)
大きな街で、様々な四季折々の風景も見られるのどかな町。ビル群などのオフィス街やショッピングモール、田園や畑、文化的な寺社もあり、日本的風景の多い町。
住宅地も多くスーパーや公園もある川の瀬。
寺院や田園、川も流れており、自然豊かな蛍火。
高台に建ち、新しく建てられた住宅地や大きな病院のある星見。
畑や山間部、農家なども多い草笛。
桜高や商店街も立ち並び、市でも有名な桜並木の坂のある花見坂。
大型ショッピングモールや映画館のある副都心雪の下。
ビルや百貨店、有名セレクトショップやオフィス街のある桜見市の中心青葉町。
マンションが立ち並ぶ山野辺。
等、様々な地域が存在する。
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